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ねむ『なぁるほど…あの時知り合ったんだ…。』



ねむちゃんに、センラさんとの出会いとか色々話した。



昨日の夜のホテル事件とか…。



んー、と悩む素振りをするねむちゃん。



「けど…センラさんは…。」



ねむ『折原は…?』



ねむちゃんが好き…なんだよね。



って、何言おうとしてんだろ。



「なんでも、無いです。」



思わず誤魔化した。



ねむ『そっか…。』



ねむちゃんが私の頭を撫でる。



「…?」



ねむ『私ね?渉さんと知り合ったのって、7年も前なんだよ?ふふ、すっごく前でしょ?』



「はい…。」



ねむちゃんが目を瞑って話し出す。



ねむ『出会った時は冷たくて…でも、温もりもあった。そんな彼に惹かれた。それで、お互い好きだったんだけど、色々あって気持ちが伝えられずにいたの。』



「そう…だったんだ…。」



ねむ『でもね、とある子に言われた。"気持ちは声に出さないと伝わらないよ"って。そんなこと言われたら、いてもたってもいられなかった。家を出ようとしたら、ちょうど渉さんが来てくれて。"好きだよ"って言ってくれたの。』



「素敵ですね…。」



やっぱりうらたんはツンデレ…とか、言ってる場合じゃないか。



ねむ『ふふ、ありがとう。照れちゃうなー。』



顔を赤くするねむちゃん。



その顔はとても可愛い。



そりゃ、みんな惚れちゃうよ。



ねむ『だからね、ヤマちゃん。気持ちは押し殺しちゃだめ。全部伝えるの。伝えないと、後悔するよ。』



本当にそんなことがあったかのように、私の手を握ってそう言うねむちゃん。



「ありがとうございます…ねむちゃん…。」



ねむ『いえいえ。よし、今日はもう寝よっか。』



「はいっ…。」



布団に潜り、目を瞑る。



だけど眠れなくて。



頭に浮かぶのはセンラさんの顔だけ。



目を開けると、自然と涙が出てくる。



ねむちゃんは物語のヒロインで、うらたんが主人公…いや、ヒーロー。



2人は結ばれて幸せになる。



センラさんはそんなヒロインに恋する男の子。



…そんな人に恋をする私はただのモブ。



アニメとか漫画なら、慰めて惹かれあって…みたいな展開あるけど、そんなの現実であるわけない。



「っ……辛い、よ…。」



小さな声で呟く。



隣からは、すーすーと寝息が聞こえるから、ねむちゃんは寝ている。



こんな恋、しなきゃよかった。

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設定タグ:センラ , 恋愛 , 歌い手   
作品ジャンル:恋愛
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心愛 - 更新楽しみに待ってます! (2019年1月23日 2時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 弓乃さん» 前言ってましたね(笑) 酔ったセンラさん見てみたいです(笑) (2018年7月30日 10時) (レス) id: 387ee06ba6 (このIDを非表示/違反報告)
弓乃 - 待って、センラさん貴方何もないところで転んでそれに気が付かなかった人なんだから、やめなってww最高です。夢主ちゃんの気持ちすっごい分かります!ふぁぁぁ…いいなぁ〜。私もそんなドッキリハプニング起きて欲しい…続き、正座待機で待ってます! (2018年7月25日 22時) (レス) id: 37f466ffe8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セツ | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年7月19日 10時

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