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ガキンッ ドンッ



私が振り回す岩融と呪霊の腕がぶつかり、鈍い音がビルで響く。



あれから何分経ったかも分からない。



ただひとつ分かるのは、確実に互いの体力が消耗されているということ。



…いや、もしかしたら私だけかもしれないな。



目の前の呪霊はケタケタと笑って、余裕をぶっこいているから。



クソ…確実に弱っているはずなのに。



ただ、長期戦で相手が弱っているということは、同じように私も弱っているということだ。



息も切れ切れでもう限界。



岩融を呪霊にぶん投げて、肩に突き刺す。



緑色の体液を出したヤツは焦ったように私と岩融を何度も見た。



動揺した今がチャンス…!







領域展開・森羅万象







領域展開をして相手を引きずり込む。



混乱しているであろう頭をさらに混乱させて、一気に攻撃を仕掛けた。



星や情報が呪霊に流れ込んでいるであろう間に、落とされた岩融で私からも攻撃を加える。



「これでっ…どうだ!!」



心臓の位置に岩融を刺せば、ブシュッと体液が私の顔面にかかった。



そして薄れていく呪霊の気配。



領域が解けたと同時に、私はその場に倒れ込んだ。



「はぁ…はぁ…」



冷たいコンクリートが気持ちいい。



もう動けないな…と目を瞑ろうとした時、ドクンッと心臓が強く動いた。



段々と熱くなる体。



「ッ…何…!?」



顔が、痛い。



まさかあの体液…!?



ベタベタする体液を急いで服で拭うも、もう遅かったようだ。



『妾もしぶとい男でのぉ』



…!?



突然耳に入った、気味の悪い声。



まさか、と顔を上げれば真っ二つになって半分しかない体を今日に起こした呪霊がこちらを見つめていた。



『さらに気に入ったぞ女。まさか妾を再生不能にするとは…』



再生は、不能…だったらもう1発こいつに攻撃を打ち込めば…!



そうは思っても体が動かない。



顔の痛みは引いたが、体がジンジンと熱いのだ。



「っは、ぁ……」



カカシのように1本足で近づいてくる呪霊。



──いつの日か、先生に聞いたことがある。



呪霊の中には淫魔の類の呪霊もいて、催淫効果を持つ自らの体液を人間に吹きかけて自分のモノにするという。



「そんっなご都合呪霊居て溜まるかよッ…!」



自分の体に鞭打って立ち上がるも、フラフラとして視界も定まらない。



マズイ、また倒れる…!



岩融で体を支えようとした途端、腰に暖かい手が回った。

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設定タグ:呪術廻戦 , 名探偵コナン , 五条悟   
作品ジャンル:アニメ
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あさみ - 続き気になり過ぎます!楽しみに待ってます!、 (2022年5月25日 0時) (レス) @page9 id: b2fcc691e1 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐(プロフ) - あの、3ページのvol.2廃ビルと肝試しの話なんですが、任務内容が路地路地裏になってしまっています。誤字でしょうか…? (2022年4月16日 10時) (レス) @page3 id: 9f47d6b5fe (このIDを非表示/違反報告)
- 続編おめでとうございます! (2022年4月15日 23時) (レス) @page2 id: 98cd497361 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セツ | 作者ホームページ:   
作成日時:2022年4月15日 0時

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