【ONE PIECE】シルクハットと水鞠 ��

×103× ページ3

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「妹の生きてる確率なんて

ほとんどないんだけどな」




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エースは両手を顔に当てた

私はそんなエースを見ているのが辛くて

目をそらす




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「なァ、A」



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泣くのを我慢しているような声

泣かないで、




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「お前には生きていてほしい

誰にどんな事を言われても」




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心を覗かれたような気持ちだった

私は"鬼の子"

だから生きてちゃいけないと

心の何処かで思ってた




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「おれの妹の代わりにも

生きてくれ」




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エースの頰からは

涙が溢れて止まらなくて

私はどうしていいかもわからず

両手で目を覆った


私の目からも涙が流れていて

枕に顔を突っ込んだ




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「...悪ィな、こんな話しして

明日も早いし、寝ようぜ」




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『おやすみ』と

エースは布団を頭まで被った




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「...エースも生きてね

私はあなたが本当に優しくて

強い人なんだってわかったから」




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私はそれだけ言うと

エースのように布団を頭から被った


明日でエースとはお別れ

私の中で

エースはサボとは違う感情がわいていた

それがなぜだかも気づかずに





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