暗殺人形 (ページ9)

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暗殺7　Side　臣ページ9

楽屋で皆して直人さんをイジっていたら、ヒロさんがやってきた。
珍しいな。わざわざヒロさんが来るなんて。
ひょっとして、ツアーの発表？新曲の話？
頭の中で俺は色々と考えていた。

ヒ「実はお前達を護衛してくれる人を紹介したくてな。契約は明日からだけど、お互い顔合わせだけしようと思ってな。…入ってきてくれ。」

アレ。まさかの俺達のボディーガードの紹介？
しかも明日から？
いろいろと急すぎて全く頭がついてけねーよ。
それにもっと驚いたのがこの後、まさかのボディーガードが女かよって話。
正直、女に護衛されるほど俺達ヤワじゃねぇし。

岩「！！綺麗…。」
仔犬に至っては……ダメだこりゃ。
そんな中、紹介が始まり次は俺達の紹介をする矢先だった。

「もういい？」
ずっと黙ってるであろうと、勝手に思い込んでた彼女が喋りだした。

「メンバーの紹介なんて書類を読めばいいだけ。いつまでもこんなところにいる理由なんてない。要件は全部終わったことだし、帰る。」
あまりにも衝撃すぎる発言だったから皆唖然としている。
直人さんなんて口あんぐり開けちゃってるし(笑)
彼女はそう俺達に言い残し楽屋を去ろうとするんだけど、仔犬が呼び止める。
ホント、お前そういうことに関しては粘るんだな(笑)
でも、仔犬の言うことなんか聞かずに今度こそ去っていった。
彼女が去った後、皆好き放題言ってた中、俺はあることに気づいてしまった。

「群れるのは、私の趣味じゃない。」
そう言って振り向いた際に俺は気づいてしまったんだ。
まるで全てを見透かしているような瞳。
そう

俺と同じ瞳をしていたことに。