暗殺人形 (ページ41)

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暗殺38 ページ41

岩「ユナさんの隣もーらい♪」
突然私の左隣に腰を下ろしてきたこの男。

「私のことは放っておいていいから他の人の所に行けば？皆、貴方の先輩や後輩なんでしょ？」
所詮私は護衛よ。
部外者に一番近い人間じゃない？
その部外者である私に何で構うのか分からない。

岩「俺が好きでここにいるんだからそんなこと言わないで。俺はユナさんとお話ししたくてここにいるんだから♪」

「………。」
そこまで言っておいたのにも関わらずビクともしない。
変わった人間ね。
いや、この男だけじゃない。
あのヒロって人も、TETSUYAって人も、片寄って人も変わってる。
それに、登坂(あの男)も。
どうしてそこまでして私に親切に接してくれるのかが分からない。
自分で言うのもおかしいけど、あんな不愛想な態度を取ったのにそれでもまだ私に親切に接してくれる。
人を散々殺してきた私には理解出来ないこと。
もちろん今までもこれからも。
隣で私に話し掛けている仔犬男は無視するとして。
気分転換にお茶を一口飲んでいる最中の事であった。

哲「隣いいかなユナさん？」

「(コクリ)」
お茶を飲んでいる最中であったため私は彼に頷くことしか出来なかった。

哲「ありがとう。じゃあお言葉に甘えて(笑)」

岩「哲也さん！？どうしてユナさんの事知ってるんですか！？今日が初対面でしたよね！？」

哲「今日偶然廊下で会っちゃてね。少し話してたんだよ(笑)ね？」
そう言い私に顔を向けてくる。

「えぇ、そうよ。大したことは話していないけど。」

岩「怪しい…。何話してたの！？ねぇねぇ黙ってないで教えて～～！！」

哲「がんちゃん落ち着けって…(笑)本当にお互い自己紹介しただけだって。そんな怪しいことしてないから。…敬浩くんじゃないんだし。」←

岩「哲也さんがそこまで言うなら…。」

哲「そんなに俺って信用ない感じ？困ったな～(笑)」

「ほっといていいわよ。この男の言ってることなんて。」
私もほぼ聞き流してるんだもの。

岩「ひ、ヒドイ…！でもそう言う冷たい所も素敵すぎる♡」

「どっちなのよ…。」

哲「がんちゃん随分と気に入ってるんだねユナさんのこと。」

岩「そうなんですよ～♡一目惚れなんて一生しないって思ってたのに、この俺がしたんですよ～♡」

哲「……そうなんだね。」