暗殺人形 (ページ40)

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暗殺37　Side　隆二ページ40

Side 隆二
ヒロさんの奢りで開かれた食事会。
そこで俺は珍しい光景を目の当たりにした。
ユナさんがいることに。
え、でもユナさんこういう群れているのって嫌いって言ってなかったけ？
隣にいる臣はさっきからユナさんのこと見ているし。

臣「そんなんじゃねぇから、勘違いすんなし。…それに、俺が今行ったら絶対あの仔犬機嫌悪くするだろうし、面倒なんだよ。」
そう言ったけど、バレバレだよ？
がんちゃんのこと思って言ったみたいだけど、顔がそう思ってないもん。
素直じゃないな～。

隆「でも珍しいよね～、ユナさんこういう大所帯嫌いって言ってなかったけ？」

臣「仕事だって半分冗談で言ったら本当に来てくれたんだよ。」

隆「え、そうなの！？仕事だったら来てくれるんだ！…でも、誰がそんなこと…。」

臣「…企業秘密だ(ﾆﾔﾘ)」

隆「えー、臣のケチ。…あ！誰か右隣に座ったよ！」
上手く隠し通したように言ったみたいだけど、俺には全てお見通し。
臣が言葉巧みにユナさんをここへ連れて来たんでしょ？
そういう強引すぎるところもいいけど、やりすぎは良くないからね？
女性には常に紳士でいないとね。

隆「気のせいだよ～(笑)あ！ユナさん出ていったよ！……って臣？」
気づけばそこに臣の姿はなかった。
がんちゃんと並んで手の掛かる問題児なんだから(笑)

隆「あんまりがんちゃんの機嫌損ねないでね、臣。」
臣も結局ぞっこんてわけじゃん(笑)

健「何や隆二、お前一人かいな。臣ちゃんどないしてん？」

隆「あ！健ちゃん♪聞いてよ臣がね――……」
ごめんね健ちゃん、今から臣の愚痴聞いてくれるかな？