暗殺人形 (ページ39)

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暗殺36　Side　臣ページ39

Side 臣
ヒ「それじゃあ、今日は俺の奢りだから目一杯楽しんでくれ！乾杯―――――！！」

『乾杯―――――！！』
ヒロさんの奢りで食事と言う名の大宴会が始まった。

「………。」
本当に時間通りに来たから俺も少し驚いてる。
顔は嫌そうにしてるけど。

ヒ「来てくれてありがとう、ユナさん。良ければ最後まで楽しんでくれ。今日は俺の奢りだからな(笑)」

「…どうも。」
ヒロさんはそう声を掛けオリメンがいる方へと移動していった。

岩「ユナさんの隣もーらい♪」
そう言い末っ子がアイツの隣に腰を下ろした。
ホント行動の早い奴。

隆「臣どうしたの？さっきからずっとユナさんのこと見て。」

臣「別に見てねぇよ。タダ、本当にこの場に顔出したから少しビビってるだけ。」

隆「そう言いながらもずっと見てるけど…？ユナさんと話したいなら俺のことは構わないから行ってきなよ(*^-^*)まだ右隣り空いてるんだし(笑)」

臣「そんなんじゃねぇから、勘違いすんなし。…それに、俺が今行ったら絶対あの仔犬機嫌悪くするだろうし、面倒なんだよ。」

隆「がんちゃんユナさんにぞっこんだもんね～。」

臣「まあ、当の本人は全く興味なさそうな顔してるけどな。」

隆「先は長いだろうな～(笑)頑張れがんちゃん。」
案の定今でも仔犬が一方的に喋っててアイツは完全にスルーしてる状況。
…せめて何か言えよ。何か可哀想に見えてきたじゃんかよ。

隆「でも珍しいよね～、ユナさんこういう大所帯嫌いって言ってなかったけ？」

臣「仕事だって半分冗談で言ったら本当に来てくれたんだよ。」

隆「え、そうなの！？仕事だったら来てくれるんだ！…でも、誰がそんなこと…。」

臣「…企業秘密だ(ﾆﾔﾘ)」

隆「えー、臣のケチ。…あ！誰か右隣に座ったよ！」

臣「哲也さんじゃん。」
やっぱ今日廊下で会ったから気になっちゃった感じ？

隆「俺ら以外全く接点ないよね？ユナさんと。」

臣「まあ、そうだよな。…そう言う隆二だってアイツのこと気にしてるじゃん。」

隆「気のせいだよ～(笑)あ！ユナさん出て行ったよ！……って臣？」
気づけば俺はアイツの跡を追っていた。
結局、俺もすでにこの頃からアイツにぞっこんだったのかもしれないな。