暗殺人形 (ページ28)

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暗殺26　Side　臣ページ28

Side 臣
臣「哲也さん…！」

哲「何か言い合いしてるなって思ったらお前じゃん(笑)……あれ？君さっきの…。」

臣「哲也さん、コイツのこと知ってるんですか？」
いつの間に知り合いになったわけ、お互い。

哲「うん。知ってるって言うよりか、さっき部屋の前にいたから一方的に声かけただけなんだけどね(笑)登坂こそ、この子のこと知ってるの？」

臣「知ってるも何も、俺達の護衛ですよ。…少し問題のある。」

「余計なこと言わないで。…で、誰？」

臣「おい！失礼だろ。」
コイツ哲也さんのこと知らねぇのかよ。
まぁ、俺の名前知ってそうにも見えないけどな。

哲「あははは！いいよいいよ登坂(笑)自分で言うのもなんだけど、まさか俺のこと知らない子がいるなんて、俺もまだまだだね(笑)…改めまして、EXILEとSECONDのパフォーマーしてますTETSUYAです。よろしくね。」

「……ユナです。」
おい、自己紹介これだけかよ！？

哲「ユナさんね。よろしくね。さっきは逃げられちゃったから困っちゃったけど、また会えて嬉しいよ。ところで、一条さんに用があったからずっとあそこにいたの？あの時言ってくれれば俺が代わりに言ってあげたのに。」

臣「お前そんなところにいたわけ？何しようとしてたんだよ。」

「別に、知り合いに似てたから少し見てただけよ。」

臣「そんな嘘俺に通じるとでも思ってんのかよ？」
絶対何か隠してる。

哲「まあまあ、そこまで。登坂もそんなこと言っちゃダメ。女の子には優しくしないと…ね？」
ホント、相変わらず哲也さんは女子には甘いんだから。

臣「…わかりましたよ。」

哲「それより、お前俺のこと呼びに来てくれたわけ？だからここにいるんだろ？」
げっ。すっかり忘れてた。
忘れ物したからって嘘ついてコイツ追いかけてきたとか口が裂けても言えない。

臣「あ、あーそうっす！忘れ物楽屋に取りに行ってちょうど哲也さん呼びに行こうとしてたとこなんすよ(笑)」

哲「そっか。待たせて悪かったな(笑)じゃあ、ユナさん俺達はこれで。また会えると良いね(笑)」
そう言い、俺達二人はミーティングに出席するため会議室に向かった。

「もしもし。…思ったより大分注意が必要な男ね。しつこく纏わりついてくるんだもの。…えぇ、順調よ。ネズミに関してはもう少し見張っておくわ。…そう、ありがとう。」

まさかこんなやり取りをしていたなんて今の俺にはまったく気づかなかった――…。