暗殺人形 (ページ27)

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暗殺25　Side　臣ページ27

アイツの態度が気に入らなくて俺はヒロさんに嘘を言い会議室を後にした。
予想通り、三代目以外のグループは皆唖然としていた。
まあ、初対面であんな態度取られちゃ誰だってなるわな。
そんなことを考えながら廊下を進んでいくと、姫カットの後ろ姿が見えた。
…見つけた。
俺は気づかれないように後ろから忍び寄り――…。

臣「…おい。」
そう声を掛けた。

「何。私に何か用？」
相変わらずその瞳は光を宿していない不気味な瞳をしている。
まさに人形と言っていいところだな。

臣「充分大有りだっつーの。…さっきの態度何なんだよあれ。お前失礼すぎだろ。ヒロさんが折角お前のこと紹介してくれてるのに。」

「私は一言も紹介して欲しいなんて言ってないんだけど。好きであの男がしたことでしょ？…貴方それを言うためにわざわざこんなところまで来たの？随分と真面目な男ね。悪いけど、私はやることがあるから失礼するわ。貴方も早く会議室に戻ることね。」

コイツ…。バカにした発言ばっかしやがって。
その場を立ち去ろうとするコイツの手首を俺は掴んだ。

「離して。ホントしつこい男。」

臣「離さない。お前にはこの間の件も含めて聞きたいことがたくさんあるからな。」
しつこい男で結構。

「言ったでしょ、話さないし、干渉してほしくないって。私の言ったこと忘れたの？」
忘れたも何も、覚えてるよ。
でもそうやってはぐらかしてまた逃げる気だろ？
だから離さない。
両者の視線がぶつかる中、それはある人の登場によって治まった。

？「あれ。登坂じゃん。何でこんなところにいるの？ミーティングじゃなかった？」