暗殺人形 (ページ24)

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暗殺22 ページ24

あの二人が再び中に入っていった後、しばらく見張っていたけど特に何も起こらなかった。
まあ、それもそうよね。
向こうも仕事してるんだから。
他にあの男を見張れる場所が建物内にないか私は探していた。
そのときだった。

「…！」
偶然、男が小さな部屋に入っていく姿を見掛けた。
これは何か掴めるチャンスかも。
私はバレないように男が入っていった部屋に向かった。

部屋の前まで辿り着き、私は中の様子を伺った。
ありがたいことにドアは半開きのため、中の様子がほぼ見れる状態。
見張っているけれど、今のところ特に怪しい行動はコレといってない。
飲み物を飲んだり、トレーニングのメニューを作ったりしてるだけ。
どうやら、そう簡単に一筋縄ではいかないようね。
流石、ネズミと言っていいところかしら？

？「こんなところで何してるの？ひょっとして、一条さんに何か用？」

「！！」
後ろに人がいるとは思わなかった。
少し集中し過ぎたようね。
早くこの場から立ち去らないとね。

「いえ、何も。邪魔してごめんなさい。」

？「あ…！待って！……………行っちゃった…。」

「…何とかバレずに済んだようね。」

ふと壁に掛けてある時計を見れば時刻は現在13：30
確か、昼過ぎからミーティングをするからそれまでに戻ってこいって言ってたっけ。
護衛の私が何で出ないといけないのかさっぱり理解不能だけれど、とりあえず行くしかないようね。

ガチャ

岩「あ！ユナさんお帰りなさい！どこに行ってたの？」

「ちょっと調べものしてただけ。」

直「じゃあ、ユナさんも戻ってきたことだし、移動するか。」

己「今日のミーティングは次のライブの打ち合わせでしたよね。」

直「久々のTRIBEのライブだもんな。いつも以上に大所帯になるから入念な打ち合わせになるだろうな。ヒロさんもいつもより大分張り切ってるし。」

…とらいぶ？何それ。
私は疑問に思いながら彼らの後ろについていった。