暗殺人形 (ページ23)

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暗殺21　Side　臣ページ23

Side 臣
条「今から腹筋20回を10セットしてもらうからな～。用意はいいか？」

現在メンバー全員でトレーニング中。
正直、俺もこの人のトレーニング好きじゃない。
だってキツイんだもん。

条「よーい始め！！」

……………
7セット終了して、現在5分間の休憩中。
さすがに皆ヘトヘト。
あの直己さんでさえも。

健「ちょい厳しいわ～。もう俺無理やで。」
…弱音吐いてる健ちゃんは論外として。←
そんなこと言ってると一条さんに怒られちゃうよ？

条「そんなこと言ってるからお前はいつまで経ってもポニョなんだぞ！！男なら弱音を吐くんじゃない！！」
ほらね。言わんこっちゃない。

己「………？」

臣「直己さん、どうしたんですか？そんな方ずっと見ちゃって。」
突然、直己さんが出入り口のドアの方に視線を集中させていた。
別に何もなくない？
たかがドアですよ？

己「いや、さっきから外に人がいるから気になって。ほらあそこ。」
直己さんは人がいる方向に指を指した。
………アイツじゃん。
やることあるって言ってたじゃないかよ。
何しに来てんだよ。

直「直己どうした～？ドアの方なんかずっと見つめちゃって(笑)」
直人さん、さっきその台詞俺が言いました。

己「誰かドアの向こうにずっといるなって思って。」

直「人？………あ、ユナさんじゃん。どうしてこんなところに？」
直人さん、何言っちゃってくれてるんですか。
そんなこと言ったらあの仔犬が――…。

岩「え！？ユナさん来てるの！？どこどこ！！？？…あ！いた！！ユナさ～～～ん♡」

条「おい！トレーニングだぞ！待たんかいーー！！」
あーあ。とりあえずがんちゃんは地獄行き決定だな。
途中で抜け出すとか流石は末っ子。
あと、ドア開けっぱだから外の声丸聞こえ。

「別に…。ただ貴方達がちゃんとしてるか見に来ただけよ。分かったなら早く戻って。」

ふーん。
悪いけど、そういう風に俺は見えなかった。
アイツの言った事には何か裏がある。
そう確信した瞬間だった。