暗殺人形 (ページ21)

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暗殺19 ページ21

翌日。
今日は一日事務所にいるらしい。
私からしてはとてもありがたい。
早いところネズミを見つけなくちゃいけないし。

己「では今からジムトレーニングに行ってくるので、昼過ぎに戻ってくることになるんですけど。」

「別に構わないわ。私もちょうどやらなきゃいけないことがあったし。」

岩「何するの！？俺でよければ手伝うよ！！」

直「コラがんちゃん。ユナさんに迷惑かけないの。何かすいません、ウチの末っ子が。」

岩「え～。俺も手伝いたいのに…。トレーニングなんて少しくらいサボってもバレないじゃないですか。」←

直「おい。今何て言った？」

己「まあまあ直人さん。」

臣「…で、お前のやらなきゃいけないことって？」

「貴方には関係ないことよ。」
どこにいても突っかかってくるのね。
しつこい。

臣「は？そんな言い方ないだろ？ただ気になったから聞いただけなんだぞ。」

健「まあまあ、お二人さんそこまでや。臣ちゃんもあんま他人の懐に忍び込んだらアカンで？」

直「よし！そろそろ時間だから行くぞー。じゃあユナさんまた後で。」

エ「そういえば、今日のトレーナさんって誰でしたっけ？」

己「確か、一条さんだったような…。」

隆「え！？俺あの人のトレーニングキツイから好きじゃないんだよな…。」

健「人はええんやけどな。トレーニングになったら性格鬼やで。」

そんなことを言いながら彼らはトレーニングルームに向かった。
一条…どこかで聞いたような。

…そうだ。思い出した。
例のネズミの名前よ。
まさか、こんなに近くにいたなんて思ってたより手間が省けそうだわ。
とりあえず、そのネズミの素性を探るために私はトレーニングルームへと足を運んだ。