暗殺人形 (ページ13)

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暗殺11　Side　臣ページ13

俺はスタジオから出ていき、2人のあとを尾行していた。
尾行し始めてすぐ気づいたことなんだけど、2人の距離空きすぎだろ。
どう見ても護衛してるようには見えねぇんだけど。

隆「ユナさん何かごめんね？わざわざコーヒー買いに行くためだけにこんなことさせちゃって。…って、何でそんなに離れてるの…？そんな距離じゃ護衛とは言えないんだけど…。ほら、もっと近くに来て！」

「…別に護衛するだけなのに、何でそんなに近づかないといけないわけ？私の勝手でしょ。ほら、コンビニ着いたんだから早く用事済ませてきて。」
おいおいおい。アイツマジかよ。あまりにも言うことが淡泊過ぎんだろ。
隆二も何か言ってやれって。このままじゃ俺達の言うことなんて全部無視のパターンだぞ。

隆「え？ユナさん入らないの？」
ツッコムとこそこかよ…。流石、伊達に天然名乗ってねーな。

「私がコンビニに用があるわけないでしょ。貴方の護衛で外に出たんだから、勘違いしないで。私はここで待ってるから早く行ってきて。」

隆「う、うん。」
アイツもアイツでスゲーな。
あの隆二にすら一切物怖じしないなんて。
アイツが壁にもたれかかった隙に俺は近寄った。

臣「顔に似合わず淡泊な性格してるんだな。お前。」