暗殺人形 (ページ12)

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暗殺10 ページ12

撮影が一時終わり、休憩時間に入り始めた。
雑誌の撮影なんだって。
まあ、私には関係ないことだけど。
それに移動したらまさかの現場が屋内。
正直、外に出ないなら私なんて必要ない。
それとも、私をパシリにするためだけに連れてきたわけ？
ホント、傲慢な連中。見てて腹立たしい。
沸々と彼らに憤りを覚えていた時だった。

隆「マネさん！俺今からコンビニ行ってコーヒー買いに行きたいんだけど、まだ時間ってある？」

マ「おお。充分あるぞ。それから、外に出るならユナさんと一緒に行くんだぞ。一応お前達の護衛なんだからな。」

隆「はーい！じゃっ行こっか、ユナさん♪」
…要するに私は休憩時間の時だけの用心棒ってわけね。
彼らに対する憤りを抑え、私はその場を後にした。

隆「ユナさん何かごめんね？わざわざコーヒー買いに行くためだけにこんなことさせちゃって。…って、何でそんなに離れてるの…？そんな距離じゃ護衛とは言えないんだけど…。ほら、もっと近くに来て！」

私と彼との距離は、3ｍ程空いている状況。
「…別に護衛するだけなのに、何でそんなに近づかないといけないわけ？私の勝手でしょ。ほら、コンビニ着いたんだから早く用事済ませてきて。」

隆「え？ユナさん入らないの？」

「私がコンビニに用があるわけないでしょ。貴方の護衛で外に出たんだから、勘違いしないで。私はここで待ってるから早く行ってきて。」

隆「う、うん。」
彼が中へ入っていったのを確認して、私は近くの壁にもたれかかった。

臣「顔に似合わず淡泊な性格してるんだな。お前。」
……何でこの男がこんなところにいるの。