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「 じゃあ、まずはカセットテープから聞いてみる? 」
「 あ、ダビングできるか? 」
「 できるよ?どうして? 」
「「 念のためさ 」」
「 それ、お気に入り? 」
「 キルアのマイブームらしいよ 」
勝手に俺のマイブームにするな!というキルアの声に笑いながらゴンはカセットテープを機器にいれ、ながした
内容は、だいたいこうだ。
ジンに本当に会いたいか、ちゃんと覚悟を持っているか。そんな単純な質問だった。ただ、わたしの世界とは違う会うことへの厳しさも感じた
ちょうど話がひと段落落ち着いて、ジンがゴンへの心構えを知るために時間を設けられた。
「 どうする? 」
キルアが声をかけたが、ゴンの心構えは顔を見れば一目瞭然だった。ハンターになる理由だもんね。
『 そんなに会いたいか、俺はお前に会いたくない。どのツラ下げて会えばいいのかわからないしな。何しろ俺は、俺のために親であることを放り出した人間だ。碌なもんじゃねえ。
俺がこれを吹き込んでからお前が聞くことになる日まで最低10年以上の時を経ているだろう。だが絶対変わらないものがある。俺が俺であることだ
ゴン!だからお前がこのテープを聞いてる今もどこかで馬鹿をやっている。それでも会いたきゃ探してくれ。
だが、さっきもいったが俺はお前に会いたくねえ。近づいてるとわかったらトンズラかますぜ。捕まえてみろよ
お前もハンターなんだろ? 』
「 お前の親父も一筋縄じゃいきそうもねえな 」
「 全然知らないはずなのに似てる気がするな、不思議 」
「 俺もそれなんかわかるかも 」
「 あっ、待って! 」
キルアがテープを止めようとした時ゴンが、声をかけた。ここで終わりだと思っていたテープはまだ続きそうだった、母親の話についてらしい。
ジンが確認する声を食い気味で切るゴンは、母親話に気にもとめてなかった。
「 いいのか? 」
「 うん! 」
「 でも、もしかしたら何か手がかりがあるかもしれないぜ? 」
「 ないよ!多分。勘だけど、それにいったろ!俺の母親はミトさん!! 」
「 そっか 」
「 ゴン… 」
「 どうしたの?A 」
「 いい子だねえええ 」
「 え、えへへ? 」
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水葱(プロフ) - みなさんお待たせしてすみません、、、最低でも6月までには絶対更新しますので今しばらくお待ちください💦 (5月5日 1時) (レス) id: e8c51eabaf (このIDを非表示/違反報告)
おじいちゃんパンチ - うわあああ続けええええええ一生ついていきます (3月10日 18時) (レス) @page25 id: 8e40b31507 (このIDを非表示/違反報告)
ビタミン剤(プロフ) - 続き楽しみにしてます。 (12月21日 12時) (レス) @page25 id: b4586dcb8c (このIDを非表示/違反報告)
名無し17098号(プロフ) - 初コメ失礼します!! 話も分かりやすいしめっちゃ面白かったです!! クラピカとキルアの絡みもっと見たいです! もし無理でしたら構いません!! これからも頑張ってください! (11月15日 20時) (レス) id: 45c6c008b2 (このIDを非表示/違反報告)
玉ねぎ - 続き楽しみにしてます!受験がんばってください! (10月22日 23時) (レス) @page25 id: 8e52d3a707 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:璞 | 作成日時:2021年4月25日 20時