ひまわりにはひまわりを (ページ11)

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あ｢綺麗...｣

大きな花を咲かせるひまわり畑は、やっぱりとても綺麗で、いくらでも見てられる

そして、自然と涙は流れ無くなっていた。

｢やっぱここにいたのかー｣

しばらく見てたら後ろから聞き覚えのある声がして振り返る

あ｢かい、と｣

やっほー！と言っていつものひまわりのような笑顔を咲かせる

海人｢ねぇ、覚えてる？｣

あ｢え？｣

海人｢俺らが初めてここに来た日、俺が言ったこと｣

忘れるわけない

あの言葉は弱っていた私を救ってくれた。

あ｢覚えてるよ。俺らが守る、でしょ？｣

私がそう言うと、ニコッと笑って頷いた

海人｢だから、ちゃんと守らせて？もっと、頼ってよ...｣

海人は少し寂しそうに、悲しそうにそう言った。

あ｢うん、ありがとう｣

私が辛い時、苦しい時、泣きたい時、いつも6人がそばにいてくれた。

その中でも、海人は特に私を気にかけてくれていた。

いつもは可愛い可愛い言われている海人だけど、弟扱いの海人だけど、

きっと誰よりも大人で、自分より相手を優先するような、優しくてかっこいい人なんだ

そして、そんな海人を

ほかの女の子に知られたくない

そう思った。