#15 ページ23
大野さんは俺の隣に座り乾杯して、ピザを食べ始めた。
何本か開けてなんだか飲むペースが早いなぁ？って思ってたら。
あっ…なんか空気が変わった感じがして大野さんの顔をみた。
「俺さ…」
ゆっくりとふにゃと笑って優しい雰囲気を出して話し始めた。
「今と違ってさ、いろんな所に旅したいって思ってたんだよ。まぁ今もその気持ちがないとは言えないけどさ…
アイツに別れてくれって言われて、何でだよ！って思ってた。思ってたけどちゃんとその理由を聞く勇気もなかったんだよな。まぁいろいろフラフラしてたし、俺に理由があるんだろうなって思ったし…二人で同じ夢追いかけて結婚するときは俺のデザインしたドレスを着て幸せになろうな…とか言ってたのにな」
当時を思い出しているのだろうか遠い目をして話す。
『結婚』というワードに胸が痛くならなかったわけじゃない。
まぁウェディングドレス描くくらいだからそういう人だったんだろうとは思っていた…
けど、本人から聞くとやっぱり心が痛む。
「ホント勢いだけはよかったからさ！なんでも…。叶わないならいらねーな！って。全部辞めてやろうと思った。俺の代わりに全部の想いとかどっか飛んでいけたらいいなぁ〜って思って紙飛行機にして飛ばしてやった！」
ははっ
「アイツそのあとすぐ学校も辞めたんだよ。
俺はとりあえず卒業はした、辞めてもよかったんだけど…でも親に行かせてもらったわけだしね」
なんか…めっちゃ喋るな〜
だいぶ酔ってる？
「もうそろそろ止めたら？」
持ってる缶を取ろうとしたら俺の肩にもたれかかってきた。
「失ってこんな苦しいなら好きなやつなんてもういらねーって思ってたんだけどなぁ〜」
俺の肩がビクッとわかりやすく反応してしまった。
(人1さんはこちらを見てまた前をむいてビールを飲んだ。
「翔くんに頼まれて行ったら、あのドレスを見つけた。
なんとも言えない気持ちになった…その後にショーでさ。目を惹く可愛いやつがいたんだよ。久しぶりの感覚に戸惑った…この気持ちが何かわかってたけど…あのドレスを見たらまたなんか変わるかな？って思った。
そしたら変わった。」
ゆっくりとまっすぐ俺の方を見て
「そいつ、俺のデザイン画でドレス作ってるやつだった。女かと思ったら男だった」
缶をテーブルに置いて俺の手を握ってきた。
またふにゃっとした顔をした。
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REN(プロフ) - いっちゃさん» あ！ホンマ？なら大丈夫かな？ありがとー！ (2018年10月2日 23時) (
レス) id: 46c27c47de (このIDを非表示/違反報告)
いっちゃ(プロフ) - (｡･ω･)ﾉﾞ ｺﾝﾁｬ♪多分パスかけなければ見れると思うよ。NGワードが増えるって聞いたことある←ただも一度も書いたことないから確実ではない(´>∀<｀)ゝ (2018年10月2日 22時) (レス) id: b2c15868e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：REN | 作成日時：2018年9月26日 6時
