戦闘マッチ！ ページ7
〈運動場〉
両者顔は険しく、正しく一触即発、
殺し合いだとまざまざと分かる。
観戦している生徒は皆、息を飲んだ。
教師陣だけがやんややんやと野次を飛ばしている。
｢殺れーッ！ボグジーズ先生！アンタに1万賭けてんだ！！｣
トレインはまた頭を抱えた。
高々教員同士の殺し合いに1万も賭けるなんて。
｢ナニナニ？デイヴィ、なーんで怒ってんの？｣
バチバチと魔法が飛び交っているというのにそんなことを聞くランドルフ。内心ヒヤヒヤしてはいる。
｢お前俺のレーズンバター食っただろ！｣
｢ハー？そんなことかよ！？器ちっさいな！！｣
｢うるせぇ！絶対お前負かすからな！｣
クルーウェルはクルーウェルで全く余裕がないようだ。
｢しっ、しーっ……！｣
｢なんだ！｣
一瞬、全員が口を止めて、静寂が訪れた。
聞こえるのは風の音のみ。
｢聞こえるゥ？風向きの変わる音ォ……｣
｢死ね！｣
｢アハ、こっちのセリフ！｣
ふたりの放った光がふたりの真ん中でぶつかり、大爆発を起こしたところで試合終了のホイッスルがなった。
｢引き分けかよ！！ふざけんな！｣
｢つまんねーっ！｣
理不尽な野次とブーイングに包まれた。
｢黙れ駄犬ども！！お前ら授業はどうした！！
さっさと教室に戻れ！！！｣
クルーウェルの怒号に生徒たちはぞろぞろと帰っていったし、教師陣はいつの間にか消えていて教室で待ち伏せし、課題を倍増するという所業に至った。
｢あのー！皆さんは即死魔法なんて使っちゃダメですよぉ！｣
ダルそうに帰っていく生徒たちに学園長は焦ってそう呼びかけた。
｢いやぁいいモン見れたっスねぇ｣
｢あれは本当に大丈夫なのか？｣
抉られた運動場をジャミルが心配そうに見る。
｢まぁ大丈夫だろ〜｣
｢……カリム、お前なぁ。｣
クルーウェルとランドルフは後でしっかり学園長に怒られたし、2人で運動場を治すはめとなった。
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ヒューガ(プロフ) - miiさん» ありがとうございました！書いてからのコメントになり申し訳ない……。続編へ移行しますがこれからもよろしくお願いします！ (2023年4月1日 0時) (
レス) id: 4a1ee837e6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒューガ(プロフ) - ウサギさんさん» コメントありがとうございます！クルーウェル先生とランドルフの関係の進展は今のところ考えておらず、ずっと共依存マブダチで居させておくつもりです。せっかくリクエスト下さったのに申し訳ないです😥クル先生との絡みはもちろん沢山書いていきたいと思っております (2023年4月1日 0時) (レス) id: 4a1ee837e6 (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - お題ありがとうございました…！！男子校で恋バナとか無茶振りしてすみませんでした…。もはやお題を考えるのが楽しみになっているのですが、「失敗した魔法薬を被ってしまい、魔法が使えなくなったランドルフ」を見てみたいです。気が向きましたらお願いします！ (2023年3月23日 0時) (レス) @page45 id: 2d3cfb07c5 (このIDを非表示/違反報告)
ウサギさん(プロフ) - いつも読ませてもらっています。この作品が大好きです‼︎僭越ながらリクエストをさせてもらいます。クルーウェル先生との絡みがぜひ欲しいです！2人の関係の進展など (2023年3月22日 23時) (レス) @page45 id: cad591cf8a (このIDを非表示/違反報告)
ヒューガ(プロフ) - miiさん» ありがとうございます😊いいですね、書かせて頂きます！！ (2023年3月14日 9時) (レス) id: 4a1ee837e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒューガ | 作成日時：2022年12月4日 23時
