クル先のマブは美術教諭【twst】

　一方美人 ページ47

〈トレインの研究室〉



｢よし、じゃあこれトレインに見せに行こうぜ｣

｢トレイン先生な。……ハ!?ヤダヤダ恥ずかしい!1年も遅れて高校デビューしたやつじゃんイヤだ!｣

｢大丈夫だ。かっこいいぞ。｣

｢そういう問題じゃないよ!｣


全力で抵抗するランドルフに全力で引っ張りトレインの研究室まで連れていくクルーウェル。この頃はランドルフの方が背が高かった上、元バスケ部だったためクルーウェルは息も切れ切れ、ランドルフを引きずった。


｢おら、観念しろ。もう逃げんなよ｣

｢ヤダ!｣

｢トレイン先生〜｣

｢絶対無理、恥ずかしい｣

｢……なんだね君たち静かにしなさ……｣


トレインが外から聞こえる騒がしい声にドアを開ければ、クルーウェルよりでかいランドルフがクルーウェルの後ろにしがみついているという謎な状況が広がっていた。


｢ごっ、ごめんなさい!帰ります!!｣

｢帰んな!見てくださいトレイン先生。俺がコイツを大改造したんですよ。どうです?おいランドルフ!剥がれろ!｣


クルーウェルの後ろから恐る恐る剥がれた半泣きのランドルフは以前の気弱な感じがしっかり抜けていた。


｢……ランドルフ。とてもよく似合っている。｣

｢エ、へへ、ありがとうございます……｣

｢ほら見ろ、大丈夫だっただろ。｣

｢君たち……もう仲良くなったのか。｣

｢……別に、｣

｢ハイ!めっちゃ仲良しです〜♡｣

｢……それは良かった。｣

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