クル先のマブは美術教諭【twst】 (ページ26)

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同郷モンスターズ！ページ26

〈体育館〉

｢……先生、怪物の国出身だったよね、、｣

｢ああ。そうか、バスケ好きなら知ってるよな。オレは怪物の国代表“MONSTERS EYE”のジェームズ･フック･サルヴァトレスの同級生で、ミドルスクールでは同じ部活だったンだよ。あとチームマネージャーのマイケル･ワズワースとは幼なじみ。｣

｢｢マジ！！？｣｣

“モンスターズ･アイ”略して“M･I”とはランドルフの地元、怪物の国の代表バスケットボールチームである。世界ランキングもかなり高い方だ。そのチームのエース｢ジェームズ･P･サルヴァトレス｣は背が非常に高くガタイがいい。生まれ持った体という才能で誰もの努力を捩じ伏せ頂点に立った。ランドルフも例外ではない。

そしてバスケ部に入ったものの小柄で体力も無かったマイケル･ワズワースはレギュラーには選ばれず、ベンチにすら入れたことは無かった。
しかし彼は気持ち悪いほどにバスケに情熱的で、気持ち悪いほど諦めが悪かった。まあそれで国の代表チームのマネージャーになれてしまったんだから大したもんだとは思う。

絵の練習も勉強も両立させ、バスケの練習も怠らずチームのレギュラーに居座り続けたランドルフを、図体がデカいだけの技術も素人のミドルスクールからバスケを始めたような奴にエースの座をいとも簡単に奪われたことについてのランドルフの心中は察するまでもなく分かることだろう。プロになった今はさすがにかなり技術は身につけているんだろうけれど。

怪物の国で一番人気のナイトレイブンカレッジにはその年、その学校で入学出来たのはランドルフだけだったことが彼にとって唯一の救いだった。彼らはロイヤルソードアカデミーに入学した。

そしてNRCに入学してすぐランドルフはバスケを辞めた。

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◇マイケル･ワズワース
　Michael Wadsworth
愛称はマイク 152cm。チビ。目がでかい。
怪物の国代表チーム“モンスターズ･アイ(MONSTERS EYE)”のチームマネージャー。ランドルフの幼なじみで同級生。お節介な奴。サリーの相棒。ロイソ出身。

◇ジェームズ･フック･サルヴァトレス
James Phuc Salvatores
愛称はサリー 224cm。バカデカ。
怪物の国代表チーム“モンスターズ･アイ”のバスケットボール選手。
ランドルフとミドルスクールから同級生。ランドルフに嫌われている。気弱なくせに顔が怖い。
マイクの相棒。ロイソ出身。