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FBIと手錠 ページ6

Noside


万事屋Kは赤い外套を着て



何時ものようにBARに居た。



今日は酒を飲んでいないけれど。



理由は簡単、



今日は依頼者が来るとDMが来たからだ。



カランカラン、とドアのベルが鳴った。



「アナタが万事屋K?」



振り向けば眼鏡を掛けた金髪の女が一人。



『依頼の人?』



Kは胡散臭い笑顔を彼女に向けた。



「ええ。アナタ、黒の組織から


依頼を受けているでしょう?」



『待って待って、名乗って頂かないと。


依頼は受けられませんねェ。』




「……そう。私はジョディ。

ジョディ・サンテミリオン。」



『ふうん、ジョディさん。で?依頼は?』



ジョ「黒の組織の情報提示。」



『そうかァ、残念だけど


顧客情報は教えらんないなァ。』



へらり、と笑った。



拍子抜けた。



Kは大量殺人鬼。知らずに依頼する莫迦はいない。


そんな殺人鬼を前に、身構えない方が難しい。



『ねェジョディ・スターリングさん、


貴女、FBIでしょう?


欧州の女の人は綺麗だね。』



ジョディは驚愕した。


バレる筈がなかったのに。如何して。



『この世界の人間は、表情が読みやすいねェ』



クスクス笑うKにジョディは拳銃を向けた。



ジョ「私はFBI捜査官、ジョディ・スターリング。

万事屋K。アナタを大量殺人の容疑で拘束します。」



『ハハハ、知ってた。


君ら、詰めが甘いンだよねェ、


あんなに足跡を残したら駄目じゃないか!


DMを送ってくるなんて、


身元を突き止めて欲しいって


言ってるようなものじゃあないか!』



先刻までのヘラヘラした雰囲気は一変。


鋭い殺気がジョディを貫いた。



『手錠をかけたいかい?どうぞ?』



ジョ「何を企んでる?」



『いいや何も?ただ、ドアを出た所を狙っている、

元黒の組織の構成員、赤井秀一が生きている、


と組織にうっかりメールを送っちゃうかもね、


って話。』




ジョ「!!!」



『ほらほら〜、かけなよ手錠。


赤井秀一に会いに行っちゃうぞ〜☆』



ジョ「動かないで!!

……アナタは組織にいくらで雇われているの?」



『んふふ、このくらい。』



Kは通帳を見せた。

通帳と口止め→←仲間と声



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凛音 - めっちゃ面白かったです!これで終わりなのが寂しいです。 (10月7日 12時) (レス) @page40 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
アリス・キーリング(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新待ってます (2023年2月13日 10時) (レス) @page40 id: 8740f5ba7c (このIDを非表示/違反報告)
ミミック(プロフ) - 面白いィィ続き見たいィ (2022年9月11日 10時) (レス) @page40 id: dcc44ab636 (このIDを非表示/違反報告)
ヒューガ(プロフ) - 三斗(トリップ願望者)さん» イヤ、終わりにしたつもりは無いんです、更新しなさすぎたみたいですね😅こうやってコメントで急かしてくださるとやる気わくので頑張りますよ!!しばしお待ちを! (2022年7月10日 16時) (レス) @page32 id: 4a1ee837e6 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(トリップ願望者) - ぇ…終わっちゃったんですか・・・?続きかければ書いてください!絶対読みます‼ (2022年7月9日 11時) (レス) @page32 id: 9ad11557a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒューガ | 作成日時:2021年3月14日 20時

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