白に染まり黒を染める。2 (ページ7)

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横子side

義父｢お前みたいな出来損ないの女は所詮
性欲処理の道具にしか使えないんだよ！｣

そう、言い放ったとき。

バキッ！

鈍い音ともに、すば子の姿が目に飛び込んできた。

すば子があの男を殴り飛ばしたのだ。

『なん、で……すば子、来ちゃダメ……！！』

すば子｢うるさい。
私はアンタに守られるほどヤワじゃないわ。｣

すば子は私にそう言ってからあの男を見て、

すば子｢なぁ、横子はアンタのおもちゃやないねん。

諦めや。警察は呼んだ。証拠もある。
ざまぁみろよ、オッサン。｣

義父｢急に出てきてなんだ君は！！

人の家の事情に首を突っ込むんじゃない！！｣

すば子｢黙れ。私は横子を傷つけるやつを許さない。｣

それからすぐ警察が来て、あの男は捕まった。

私は放心状態で、救急車に乗せられて……

それからのことは、あまり覚えていない。

すば子は地べたに座り込む私を、そっと抱きしめて

救急車の中でも、ずっと手を繋いでくれた。

母は泣いていた。

良かった。怪我は、なさそ、う…ね………………。