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安子side
丸子に喝を入れられ走り出したものの。
LINEで誘うべきか、直接誘うべきか。
できれば直接誘いたいが、
直接会っても2人きりになれるかどうか。
すば子ちゃんがついてるからな……。
横子ちゃんの下駄箱を確認する。
綺麗にローファーが置かれていた。
まだ学校にいるようだ。
どうして横子ちゃんの下駄箱の場所知ってるかって？
ふふ、ナイショ。
補習とかだと、もう少し時間、かかるかな。
終わるまで中庭でフラフラしていた時。
｢ねぇ、ちょっと。｣
『はい？』
6人くらい、知らない女の子たち。
シューズの色……あ、そうか靴だった。
なんの用だろ。
『何か、用ですか？』
腕を組んで仁王立ちする子たちは
私を囲むようにして、こう言った。
｢ねぇ、アンタさぁ、前から思てたんやけど、
横子先輩に馴れ馴れしくし過ぎじゃない？｣
は？誰だよお前ら。
『えっとぉ……』
｢アンタじゃ横子先輩に釣り合わないのよ。
ブスのくせにぶりっ子しちゃって。｣
こんな悪口なんか、なんてことないと思ってた。
目の前で直接言われるとやはり傷つく。
特に、釣り合わない、という言葉。
そんなの、自分が一番分かってる。
あんなに綺麗な人と、釣り合うわけがない。
｢だから、ね？横子先輩と関わるのやめてくれる？｣
少女漫画でこういう展開見たことあるけど
実際あるとやっぱり、怖い。
必死に溢れそうな涙をこらえ、ヤツらを睨む。
｢はっ、何その目。言いたいことがあるなら言いなさいよ。｣
｢……貴女たち、何やってるの？｣
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作者名：ヒューガ | 作成日時：2020年8月26日 17時
