白に染まり黒を染める。2 (ページ19)

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丸子side

昇降口の下駄箱で安子を見つけた。

『やっほー、安子、今日はひとり？』

安子｢あ、丸子！うん、錦子はデート。
急いで帰ってった。｣

なんか、安子、元気ない？

『……なんか、あった？』

安子｢っへ？……なんもないよ！｣

『嘘、なんかあるでしょ。』

安子｢………………聞いて、くれる？｣

上目遣いで聞いてくる。

この子はもっと感情を隠すのが上手いはず。
きっと、わざと元気ない振りをして
話を聞いて欲しかったんだ。

そう考えると、かなり悩んでるのだろう。

『もちろん。』

何で悩んでるのか大方予想はつくけど。

安子｢今日、倉子は一緒じゃないの？｣

『うん、図書室で勉強でもしてるんちゃう？』

そう言うと安子はポツポツと話しだした。

安子｢私、、横子ちゃんが、好き、なの。｣

『うん、』

安子｢でも、この前ね、すば子ちゃんと、
抱き合ってたの。
……もしかして、付き合ってるんかな。
とか考えちゃって。

最近ずっと一緒におるし。
私、すば子ちゃんに敵う気、せぇへん。｣