手品イリュージョン！ ページ25
《美術室》
ランドルフはエースの手を手で無理やり動かして角度を変える。
ランドルフに手を触れられて少し心臓が変な動きをしたエース。いやいやガチ勢じゃないんだから、そんなはずは、ありえない！
｢絶対に違う！｣
｢エッ違ぇの……？｣
｢アッ違くて、あってますそれで｣
エースは大焦りでしどろもどろに誤魔化した。
その後若干空回りしつつエースはランドルフにマジックを教えていった。ランドルフは器用だからどんどんと覚えてしなやかな長い指を駆使して少し練習したら大分できるようになった。
｢やっほー、先生いる？｣
ランドルフとエースがワイワイとマジックの練習をしている所に入ってきたのはケイトとデュース、監督生、そしてグリム。
｢なんだ。なんか用か？｣
｢エースがここにいるって。｣
｢けーくんは先生に会いに来たよ♡｣
｢ちょうどいいからオマエら、オレがエースに教えてもらったマジック見てけよ｣
｢えっちょ、スルー？けーくん傷つく〜｣
ランドルフはケイトを軽くあしらいながら手の中でトランプを混ぜる。
そうしてランドルフはマジックを始めた。
｢あなたが選んだのは、えー、ダイヤの4！……どうだ？｣
｢スゴーイ！当たってる！！｣
｢魔法使ったわけじゃないんですもんね。｣
｢なんでわかったんだゾ！！？｣
｢大成功じゃん先生。｣
｢エースの指導の賜物だな。｣
ランドルフはケイトが選んだトランプをズバリと当ててみせた。なかなか様になっていたのではなかろうか。
｢いやぁ面白いな、あ、これ授業料。｣
ランドルフはエースにポストカード計8種を渡した。
｢なにそれ！｣
｢報酬だよ、ポストカード。
オマエ持ってるだろ？｣
｢いや持ってるけど！買ったのと貰ったのでは訳が違うよ！｣
ケイトがずるい！とただをこねている。
｢あ、それサイン入れてやろうか？｣
｢はぁ！！？それはズルすぎ！｣
ケタケタと笑うランドルフ。完全にケイトをからかっている。
｢冗談だよ｣
｢え〜冗談なの？｣
今度はエースが不服そうな顔をした。
｢まぁまぁ、サインなんかしたら価値バク上がりになっちゃって大変だからさ｣
監督生がエースを宥める。
｢サインなんか貰ってなんになるんだゾ！
ツナ缶の方が100倍いいだろ！｣
グリムがそんな身も蓋もないことを言い、この話は終了となった。
………………………………………
miiさんのお題でした！
ありがとうございました！文字数g
続く
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バナナもどき(プロフ) - 初コメ失礼します！お話も絵柄も好っっっき過ぎて思わず五度見位しました！ランドルフ先生ガチ好み｡｡｡LOVE！です。 (9月17日 9時) (
レス) id: 163fc968cf (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - このシリーズ大好きです！！ランドルフ先生、推せる…… (8月18日 9時) (レス) @page25 id: ce382c9cb6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒューガ(プロフ) - 豆腐の角さん» ありがとうございます！女装の方のコメも読ませていただきました。とても楽しかったです！ありがとうございます。またリクエストありましたら、よろしくお願いします (6月6日 8時) (レス) id: 4a1ee837e6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒューガ(プロフ) - miiさん» ありがとうございます！今書いてる話が終わったらスカート次に書かせて頂きます。少々お待ちください！ (6月6日 8時) (レス) id: 4a1ee837e6 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角 - イラストリクに応えていただきありがとうございます!甥……甥?!(二度見)ってなりましたｗ幼少ランドルフ先生、ピンクの丸メガネなんですね…かわいい…。そしてラケルタ君めちゃかっこよくてビビりました!ラケルタ君とアレックス君のお話も楽しみにしております! (6月6日 0時) (レス) @page18 id: 73c66cdb1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒューガ | 作成日時：2023年5月19日 16時
