突撃ネフュー！ ページ20
《美術室》
講演会当日。
授業数の少ないランドルフは必然的に準備に駆り出され、体育館にパイプ椅子を並べるだとか、掃除だとかをした。
大方準備を終わらせたランドルフは美術室に戻る。
クロウリーに誰が来るのか聞いたら｢内緒です｣とニヤニヤしながら言われたし、そもそもどこの国の魔法庁なのかすら教えてくれなかったのでなんか嫌な予感がしたが、気づかない振りをした。
｢……まさかな。｣
朱色の美しいストレートヘアを持つ男前を思い浮かべて、顔を顰めた。
忘れてしまおうとタバコに火をつけた時、
腰の辺りにドシンという衝撃を感じた。
｢ア？｣
見下げれば何も無い。しかししがみつかれている感じは一向にあるままだ。
普通の人間であれば、ゴーストやピクシーを思い出すだろう。
しかしランドルフは腰に巻き付くなにかに触れて、少しつねった。
すると腰にはオレンジ色の髪の少年が抱きついていた。
｢ランディ！｣
｢……アレックス！！？な、何でここに？！｣
｢パパが仕事でランディに会いに行くって言うからついてきたんだ！｣
にひひ、と笑う9歳の少年は、何を隠そうランドルフの甥っ子、アレックス･ボグジーズであった。
｢ハァ〜、、あンのクソ鴉……！！｣
そういえば兄が魔法庁で働いているとクロウリーに言ったことがあったような気がする。
ランドルフはチクチクと痛む頭を抱え、ため息をついた。
｢で、お前のパパはどこにいんの？｣
｢ここだよ。｣
突如背後に現れた人影にランドルフは驚きバッと振り返る。
｢やァランディ、久しぶりだね。｣
｢ラケルタ兄さん……、なんで？｣
現れたのはランドルフの実の兄、
朱色の髪を持つ、ラケルタ･ボグジーズ。
｢いやぁNRCから講演会の依頼を受けて誰が行くかってなったとき、俺が進んで立候補したんだよ。お前がちっとも実家に帰ってこないから、顔だけでも見ていこうと思って。｣
カラリと爽やかな笑顔をランドルフに向けた。
そういう顔を見る度、ランドルフは眩しくて顔を顰めるのだった。
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バナナもどき(プロフ) - 初コメ失礼します！お話も絵柄も好っっっき過ぎて思わず五度見位しました！ランドルフ先生ガチ好み｡｡｡LOVE！です。 (9月17日 9時) (
レス) id: 163fc968cf (このIDを非表示/違反報告)
む(プロフ) - このシリーズ大好きです！！ランドルフ先生、推せる…… (8月18日 9時) (レス) @page25 id: ce382c9cb6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒューガ(プロフ) - 豆腐の角さん» ありがとうございます！女装の方のコメも読ませていただきました。とても楽しかったです！ありがとうございます。またリクエストありましたら、よろしくお願いします (6月6日 8時) (レス) id: 4a1ee837e6 (このIDを非表示/違反報告)
ヒューガ(プロフ) - miiさん» ありがとうございます！今書いてる話が終わったらスカート次に書かせて頂きます。少々お待ちください！ (6月6日 8時) (レス) id: 4a1ee837e6 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐の角 - イラストリクに応えていただきありがとうございます!甥……甥?!(二度見)ってなりましたｗ幼少ランドルフ先生、ピンクの丸メガネなんですね…かわいい…。そしてラケルタ君めちゃかっこよくてビビりました!ラケルタ君とアレックス君のお話も楽しみにしております! (6月6日 0時) (レス) @page18 id: 73c66cdb1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒューガ | 作成日時：2023年5月19日 16時
