守りたい人がいる。 (ページ6)

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4話ページ6

数日後

義爛にスマホで送られてきた位置情報を見ながら進んでい

たAは、暗闇の中背後から声を掛けられた。

『初めまして、死穢八斎會の皆さん。』

『お会いできて光栄です。死穢八斎會若頭治崎廻さん、

　それともオーバーホールって呼んだ方がいいですか？』

「その名は捨てた今はオーバーホールで通してる。

初めましてブラックドール、こちらこそ会えて光栄だ。

まさか、あの有名な天才ブローカー、ブラックドールが

こんな少女だなんてな。驚きだ。」

『ふふ、そうですか？でも、安心してください。

仕事はきちんとしますよ。

オーバーホール、早速ですが取引に移りましょか。』

『義爛から聞いた限りあなたたちの条件は、薬の売買ルー

　トの提供とヒーロー側の情報、そして薬の開発協力、こ

　の3つで間違いないですか？』

「あぁ、こちらの条件はその3つだ。で、そっちの条件は

何だ。噂によるとかなりきつめの条件出してくるらし

いな。」

『ふふ、そんな噂があるんですね。でも心配いりませんよ

　今回は特別です。条件は一つそれは、、、、』

『どうですか？』

「わかった。その条件飲もう。」

『賢明なご判断感謝します。』

「だが俺たちがその条件を守るとは限らないんじゃない

　か、こちらの用が終わったらお前を殺したほうが早い

　そうだろ？」

『ええ、そうですね。でもご心配には及びません。』

『契約しましょう。』

『この個性は、両者が納得した条件を履行するまで続きま

す。例えば、そちらが契約条件を破った場合ペナルティ

が与えられます。条件の破り具合によりますが、手足の

切断や視覚や聴力、個性を失うケースもあります。

それは条件を破ろうとした場合です。意図して、条件を完全

に破ると死に至ります。それだけだと、そちら側にデメリ

ットしかないですよね？でも、これは私が条件を破った場

合にも適応されます。私がそちらの出した条件を破った

場合、私が死にます。どちらも裏切らないし、裏切れない

信頼関係のもと仕事ができます。』

『納得していただけましたか？私の仕事の第一段階は、
　
この契約を結ぶことです。もしも契約を結んでいただけな

い場合は残念ですが、今回のお話は無かったことにさせ

ていただきます。いかがなさいますかオーバーホール』