#17 ページ21
kazuya
ﾄﾞﾝｯ……。
そんな鈍い音がしたかと思えば、俺は誰かに抱かれたまま地面に倒れた。
和「へっ……だいちゃん…！？」
『………』
横断歩道の真ん中で、真っ赤に染って倒れているだいちゃんが居った。
和「ねぇ…だいちゃん……！！」
きっとだいちゃんは俺を庇って……。
途端に涙が出てきた。
パニックになっていると、たまたま通りかかった丈くんが救急車を呼んでくれた。
無事 救急車も到着し、だいちゃんは病院へと運ばれていった。
あの救急車、最近見慣れちゃったな……。
和「……丈くん」
丈「ん？」
赤いランプが光っている部屋の前で、俺は俯きながらそう言った。
和「……おれ、何も出来んかった…」
丈「んな事……」
和「俺、リーダーなはずやのにな……なんで何も出来ひんのやろ」
丈「大丈夫やって、誰も大橋の事責めてなんかないし…」
和「でも、俺のせいでだいちゃんが……っ、もし、俺のせいでだいちゃんが消えちゃったらっ…！！」
丈「…っ大橋、落ち着き？大丈夫、大吾なら」
“大丈夫、大吾なら”
その言葉で、上下していた胸が少し落ち着いた。
丈「……大吾は、大橋を守りたくて庇ったんやで？守りたくなかったら普通、そんな事せえへんやろ？」
流石丈くん。なんでそんなに人を安心させるのが得意なんやろう。
丈「やから大丈夫。大橋は何も悪くない」
和「……っ丈くん…」
丈「…ぉわ…ちょ、大橋…」
いつの間にか丈くんに抱き着いていた。
やっぱり、丈くんの腕の中は安心できる……。
丈「…ちょ、もうやめぇや(笑)」
和「っふふ、絶対嫌や〜(笑)」
丈「…なぁお前マジで(笑)」
和「マジでなにぃ？」
丈「暑いし恥ずいわ！(笑)」
俺が振り向くと、年下組が引き気味に此方を見ていた。
和「へへ、みんな来るぅ？」
丈「お前ぇ！(笑)」
流「大橋くんいい加減やめたりゃ…(笑)」
恭「なんか丈くんが可哀想に見えてくる(笑)」
謙「うわ！俺丈橋担やから写真撮ろー(笑)」
駿「俺も(笑)いやぁこんなとこ滅多に見られへんわ」
丈「お前らもうやめてくれや(笑)」
その後みんなで笑いあった。
これ。これが、いつも通りのなにわ男子や。
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作者のまいです❣️
昨日更新出来なくてごめんなさい！
ちょっと色々ありまして……😣
2話更新してます！
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作者名：まい | 作成日時：2023年1月15日 20時
