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有岡side
有「伊野、ちゃん…あのさ、」
伊「…何?」
有「俺の事好きって、本当…?」
今ならまだ間に合うよ。
「嘘だよ、騙された?」って笑ったって怒らないから。
その方が、辛くないでしょ?
だから…
伊「本当だよ。嘘なわけない」
有「っ…」
なんだ、俺、結局嬉しいんじゃん。
伊野ちゃんがそう言ってくれて、泣きそうなくらいに______。
伊「…ごめんね、大ちゃん。変だよね。自分の担当の子にこんな…」
有「…変じゃない」
伊「え…?」
有「だって俺も、…自分の主治医を好きになっちゃったから」
伊「へ…っ、」
有「多分、自覚するずっと前から、好きだったと思う。…だからさ、変なんて言わないで?」
今なら間に合うとか、そんなの関係なかったんだ。
もう、好きだって気持ちは抑えられないから。
…俺も、気付くのが遅すぎたんだよな。
有「…でも俺、まだ信じられないよ。伊野ちゃんが俺の事好きとか」
伊「え、ちょ、信じてよー!」
有「んん〜笑」
伊「しょうがないなぁ…」
有「へ?何が…って、っわ、ちょ、」
ぎゅっと伊野ちゃんに抱きしめられた。
なんかすごく落ち着いて。
…心臓、めちゃくちゃドキドキしてるのにねっ。
伊「…大ちゃんの、笑った顔が好き」
有「え、伊野ちゃん…?」
伊「寝顔可愛いとこも好き。友達思いのとこも好き。意外とドジで泣き虫なとこも好き」
有「ちょ…笑」
伊「熱出すと甘えたになるとこも好き。誰にでも優しいとこが好き。聞き分け良いくせにワガママ言うとこも好き。毎日飽きもせずに俺と話してくれるとこも好き。それから…」
有「っも、もう良いよ!分かったから…!」
まだまだ言う事あるのに…、と言っている伊野ちゃんを止める。
もう十分…伝わったよ。
まだ聞いていたい気もするけどね。
有「…伊野ちゃん」
伊「ん?なぁに?」
有「俺も、言わせて?」
伊「…うん。言って」
伊野ちゃん。俺だってね、伝えたい事、沢山あるんだよ。
きっともう、届くよね。
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雛苺(プロフ) - 笙緒さん» コメントありがとうございます!まさかそんな偶然があるなんて…驚きです!笑。少しでも楽しんで頂けましたでしょうか?良かったらまた、お話を覗きに来て下さい!こちらこそ本当にありがとうございました! (2019年5月23日 19時) (レス) id: c975393570 (このIDを非表示/違反報告)
笙緒(プロフ) - 完結おめでとうです!私事ですが前に大ちゃんの写真に青いカラコン付けてみたことがあったんです。そしたら物凄くキレイで今回ホントにお話になっちゃった!ととても嬉しく思いました。ホントにありがとうございました! (2019年5月22日 21時) (レス) id: e66222057e (このIDを非表示/違反報告)
雛苺(プロフ) - ゆきみさん» コメントありがとうございます!この設定気に入って頂けたようで凄く嬉しいです!先生×患者、キュンキュンして頂けましたか?きっとまた、こういう系統のお話を書きます。そしたら、暇つぶしにでも覗いてやって下さいね!よければ、次のお話もよろしくお願いします! (2019年5月21日 21時) (レス) id: c975393570 (このIDを非表示/違反報告)
雛苺(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます!なんと…Twitterのフォローまで…恐縮です!有岡さん病系のお話はあまり書いた事が無かったので不安だったのですが…楽しんで頂けたようで、こちらも嬉しいです!できればまた挑戦したいなぁ…笑。また次回作で会いましょう! (2019年5月21日 21時) (レス) id: c975393570 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ - 完結おめでとうございます!!雛苺さんの作品大好きです。有岡さんが病気で伊野尾さんが先生という設定が素晴らしくタイプでした…!笑 毎日の楽しみでしたありがとうございました!!これからも頑張って下さいね! (2019年5月21日 19時) (レス) id: 9edaa1908a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雛苺 | 作成日時:2019年3月27日 20時