経過、六ヶ月目。 ページ23
有岡side
伊「次の賭けは、大ちゃんが感染症にかかったら俺の負けね」
有「…ん?負け?伊野ちゃんが勝ちじゃなくて?」
伊「言ったでしょ、だんだん免疫力が無くなっていくって。大ちゃんが感染症になるって事は、俺の不注意だから、さ」
有「別に伊野ちゃんのせいじゃないのに…」
伊「でも感染症になったら大ちゃん、また自分責めるでしょ」
見透かされてんのかな、俺。
確かに、責めてしまうかもしれないけど…。
伊野ちゃんだって、俺の不注意だ、って自分責めるじゃんか。
俺、そっちの方がやだよ…。
有「…俺が病気しなかったら伊野ちゃんの勝ちって事だね?」
伊「そういう事になるね」
有「勝った時のご褒美何が良い?」
伊「…、」
有「ん?」
伊野ちゃんは何か言おうと口を開いて、すぐ閉じた。
いつかの俺のように、本音を漏らす事を期待したけど、伊野ちゃんは何も言わず、
伊「…考えておくよ」
とだけ言った。
有「ええっ!?またそれ?伊野ちゃんて物欲ないの?」
伊「まだ大ちゃんは知らなくて良いのー。物欲くらいあるし」
有「ほんとに〜?考えなきゃご褒美見つからないんでしょー?」
伊「俺の欲の心配より自分の心配しなさい」
伊野ちゃん、ごめんね、気づけなくて。
でも俺も、自分の気持ちに気づけてないから…。
まだ、どうすることも出来ないんだ。
伊「あ、…来週から隔離病棟に移るからね」
有「え、…嗚呼、そうだったね」
“六ヶ月目からは隔離病棟へ”
もうそんなに経ったんだ…。
生きるか死ぬか。
二つの選択肢が、自分じゃ選べない判断が、
俺の、目の前に__________。
382人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雛苺(プロフ) - 笙緒さん» コメントありがとうございます!まさかそんな偶然があるなんて…驚きです!笑。少しでも楽しんで頂けましたでしょうか?良かったらまた、お話を覗きに来て下さい!こちらこそ本当にありがとうございました! (2019年5月23日 19時) (レス) id: c975393570 (このIDを非表示/違反報告)
笙緒(プロフ) - 完結おめでとうです!私事ですが前に大ちゃんの写真に青いカラコン付けてみたことがあったんです。そしたら物凄くキレイで今回ホントにお話になっちゃった!ととても嬉しく思いました。ホントにありがとうございました! (2019年5月22日 21時) (レス) id: e66222057e (このIDを非表示/違反報告)
雛苺(プロフ) - ゆきみさん» コメントありがとうございます!この設定気に入って頂けたようで凄く嬉しいです!先生×患者、キュンキュンして頂けましたか?きっとまた、こういう系統のお話を書きます。そしたら、暇つぶしにでも覗いてやって下さいね!よければ、次のお話もよろしくお願いします! (2019年5月21日 21時) (レス) id: c975393570 (このIDを非表示/違反報告)
雛苺(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます!なんと…Twitterのフォローまで…恐縮です!有岡さん病系のお話はあまり書いた事が無かったので不安だったのですが…楽しんで頂けたようで、こちらも嬉しいです!できればまた挑戦したいなぁ…笑。また次回作で会いましょう! (2019年5月21日 21時) (レス) id: c975393570 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきみ - 完結おめでとうございます!!雛苺さんの作品大好きです。有岡さんが病気で伊野尾さんが先生という設定が素晴らしくタイプでした…!笑 毎日の楽しみでしたありがとうございました!!これからも頑張って下さいね! (2019年5月21日 19時) (レス) id: 9edaa1908a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雛苺 | 作成日時:2019年3月27日 20時