境界 ページ31
有岡side
山｢…大ちゃん｣
泣き止んだ俺。
と、同時に眠っていて、
目が覚めたら山田がいた。
山｢また、泣いてた？｣
いつも通り、優しい声。
俺を甘やかしてくれる声だ。
…でも、
今日は、すごく寂しげだ。
有｢…泣いて、無いよ｣
すぐに見破られるくせに、また嘘をつく。
本当は今も、泣いてしまいそう。
山田が口を開く。
…大丈夫。
次に聞く言葉は、分かってる。
山｢大ちゃん、今日で、一ヶ月だね｣
有｢…ん。｣
山｢約束、破る気は無いよ…。今日で終わり。また、メンバーの関係に戻ろう｣
｢うん｣とは、
言えなかった。
いのちゃんの一番になれない俺。
だったらこのまま、山田の隣にいた方が、きっと何倍だって幸せ。
…なのに、
やっぱりどうしても、いのちゃんを求めてしまうから。
有｢…っ、…うん｣
短く返事をした。
涙が頬を伝う。
違う。
俺は、
山田に、もっと、
言わなきゃ、いけない事が。
山｢大ちゃんの恋、応援する。だから最後に、お願い。ぎゅってしていい？｣
有｢ん…。して…｣
ぎゅっ、と抱きしめられる。
山｢もー…泣かないで。離したく無くなる…｣
呟いた山田の声はしっかり聞こえて。
有｢ありがとう、山田。山田の事大好きだよ。これからもずっと。隣にいてくれて、幸せにしてくれて、…っ、…本当に、ありがとう。俺は山田に…釣り合えてたかな｣
山｢…うん。俺には、十分過ぎる彼女だったよ…｣
ごめん山田。
本当に。
ありがとう。
スッと山田の腕が離れて、言う。
山｢…じゃあ、またメンバーとしてよろしくな、大ちゃん！｣
有｢…、おう！｣
もとの関係に戻った俺らは、
一緒にテレビ局に向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 273人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「有岡大貴」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ホームズ探偵 - 雛苺さん» 偽兄物語のパスワードヒントを教えて下さい‼️ (2022年11月9日 14時) (
レス) id: 17ae56c523 (このIDを非表示/違反報告)
雛苺(プロフ) - 名無しさん» 本当ですか！嬉しいです、ありがとうございます！｢俺のだから｣は、一週間後にある期末テストが終わり次第、更新を再開しようと思ってます。もう少しだけ、待っていて下さい。何卒、よろしくお願いします！ (2018年11月22日 18時) (レス) id: c975393570 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - いえいえ、無理せず雛苺さんのペースで更新して下さい。新作も読んでみます^_^ (2018年11月22日 3時) (レス) id: 71ea7d0ed2 (このIDを非表示/違反報告)
雛苺(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます！お優しいコメントに救われました…！新作も用意してあるので是非！｢俺のだから｣も…後々更新致します！お待たせして申し訳ありません。 (2018年11月20日 23時) (レス) id: c975393570 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 「俺のだから」も読んでいるので、宜しければ、そちらも更新して頂けると嬉しいです^_^ (2018年11月20日 22時) (レス) id: 71ea7d0ed2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：雛苺
| 作成日時：2018年10月6日 10時
