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伊野尾side
また怒らせた。
また泣かせた。
また傷付けた。
最近よく見せる苦しそうな表情で、君は出て行く。
他のメンバーもいない。
楽屋には俺と山田だけ。
山｢…は、いのちゃんって本当…不器用だよね｣
伊｢…分かってるよ｣
そんなの俺が一番分かってる。
山｢いのちゃんだって大ちゃんの事、ずっと好きだったくせに、何を勿体振ってんの｣
伊｢…それは、｣
そう。俺は…俺だってずっと…
ずっと…大ちゃんの事が…
大好きだった。
伊｢もう俺には、大ちゃんの隣にいる資格なんて無いから｣
山｢…｣
伊｢聞いただろ？俺のした事。どれだけ酷い事したか、どれだけ泣かせたか。俺の最低な行動で、大ちゃんはどれだけ傷付いた？どれだけ悲しんだ？…それは全部、俺のせいなんだよ、山田｣
山｢嗚呼そうだな。泣いてたよ、ずっと。俺は最近心から笑ってる大ちゃんを見てないし｣
伊｢…そう。それを奪ったのも、俺｣
何が適当な相手だ。
馬鹿な俺。
俺は君だけなのに、
山｢“ずっと、いのちゃんだけだった”｣
伊｢…え？｣
山｢大ちゃん、いのちゃんの事が嫌いとか、したことが最低だとか、悪口とか、そんなの一言も言わなかった。…知ってた？すげー優しいんだぜ｣
伊｢優しいのなんて、知ってる…｣
山｢しかも、“ずっとずっといのちゃんが好き”って言ったんだ。…ちゃんと想われてるじゃん｣
伊｢…っ、でも、俺は…、大ちゃんは、もう…っ｣
山｢俺は優しい大ちゃんに付け込んだだけ。一ヶ月だけ彼女になってって。一ヶ月経ったら身を引いて、二人を応援するって言ったんだよ｣
伊｢…へ、大ちゃんの事、好きなんだろ？だったらなんで｣
身を引くなんて…
俺なら絶対出来ない。
山｢好きだから。俺も大ちゃんを誰よりも好きだから。幸せでいてほしいんだ。…それが出来るのは、悔しいけど、いのちゃん、お前だ｣
伊｢俺…｣
山｢よく考えろ。いのちゃんは大ちゃんの事好きなんだろ？｣
嗚呼そうだよ、当たり前だろ、ずっと前から。
伊｢好きなんてもんじゃない。愛してる｣
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ホームズ探偵 - 雛苺さん» 偽兄物語のパスワードヒントを教えて下さい‼️ (2022年11月9日 14時) (
レス) id: 17ae56c523 (このIDを非表示/違反報告)
雛苺(プロフ) - 名無しさん» 本当ですか！嬉しいです、ありがとうございます！｢俺のだから｣は、一週間後にある期末テストが終わり次第、更新を再開しようと思ってます。もう少しだけ、待っていて下さい。何卒、よろしくお願いします！ (2018年11月22日 18時) (レス) id: c975393570 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - いえいえ、無理せず雛苺さんのペースで更新して下さい。新作も読んでみます^_^ (2018年11月22日 3時) (レス) id: 71ea7d0ed2 (このIDを非表示/違反報告)
雛苺(プロフ) - 名無しさん» コメントありがとうございます！お優しいコメントに救われました…！新作も用意してあるので是非！｢俺のだから｣も…後々更新致します！お待たせして申し訳ありません。 (2018年11月20日 23時) (レス) id: c975393570 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 「俺のだから」も読んでいるので、宜しければ、そちらも更新して頂けると嬉しいです^_^ (2018年11月20日 22時) (レス) id: 71ea7d0ed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雛苺
| 作成日時：2018年10月6日 10時
