佐野の弟の闇 東リベ

７　度胸と覚悟 ページ8

モブ「ゴ ゴ ゴ ゴメンナサーイ！！！」


モブ「しつれーしまーす！！」


タケミチ「……帰れ坊主」


ナオト「あ…ありがとうございます…」


タケミチ「……はぁぁ、いいかあーゆーのを相手する時は 度胸 だ殴られんのは覚悟しろ！でもひるむな殺 すぐらいの覚悟で立ち向かえ中途半端な奴らはゼッテーそれでビビるから」


ナオト「は…はい！！」


度胸 とか 覚悟 とかオレの人生に足りなかったものばかりだ


タケミチ「オマエ…名前は？」


ナオト「橘…橘 ナオトです！！」


タケミチ「え！？オマエっ橘の…弟！？」


ナオト「あ…姉ちゃんならいます」


タケミチ「なんだよ早く言えよ！オレ花垣タケミチ！！タケミチでいいよ」


ナオト「あ、もしかして姉ちゃんの友達ですか？」


橘 ナオト…

そーだ12年後こいつも死ぬんだ


ナオト「？」


タケミチ「姉ちゃん好きか？」


ナオト「え？嫌いですよ、自分の姉ちゃん好きなやついませんよ」


タケミチ「…そっか…そーだよなぁ、姉ちゃん…大事にしろよ」

キコキコ

ナオト「…」


タケミチ「オレはオマエの姉ちゃんが大好きなんだ、好きで好きでどうしようもないぐらい好きだった今日それを思い出したよ」


ナオト「？」


タケミチ「よくわかんねー話だよな？」


タケミチ「ぶっとんだ話だけどよ、2017年の今日オレ、駅のホームから線路に落ちてさ死んだと思って気づいたら中学生、12年前の今日だったこれってなんて言うの？」


ナオト「タイムリープ！！？」


タケミチ「そう！それそれ！長ぇー夢見てるだけかもしれねー…けどさ、きっと…神様が最後にもう一度橘に会わせてくれたんだ」


ナオト「え？どーゆー事？」


タケミチ「12年後の7月1日オマエの姉ちゃんは 死ぬ 」


タケミチ「そん時、オマエも一緒に死ぬんだ、 2017年7月1日！ この日を覚えとけナオト！！そんで姉ちゃんを守ってくれ！！」


もしこれが現実なら

オレは未来(いま)を変えたい

アイツの死を

テレビの前で見るしかなかった

あのやるせなさ

あの悔しさを

やり直したい


ナオト「………うん…わかった」ガシ



ドクン






駅員「気がついたか！！？」


タケミチ「ここは…」


駅員「駅の医務室だよ、君は駅のホームから線路に落ちたんだ」

８　タイムリープ→←６　最悪

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