佐野の弟の闇 東リベ

２２　仮死状態 ページ23

ナオト「戻ってきたって事は進展があったんですよね！？」


タケミっち「えーっと」




ナオト「間違えて握手をした！？」


タケミっち「いやー…花火見てて…それで、えーと…ハイ」


ナオト「どーゆー事ですか！？タケミチ君！！」


タケミっち「花火キレイだったなー」







ナオト「二度目のタイムリープでわかった事があります」


タケミっち「ほー」


ナオト「君はずーっと仮死状態でした、まるで魂だけ抜けたように」


タケミっち「え！？死んでたって事！？」


ナオト「君のタイムリープの能力は 12年前の同じ日に戻る 例えば今日過去に戻ったとしたら12年前の今日に着き、12年前の1週間後からこっちに帰ってくれば現在も1週間経っているという事です」


ナオト「つまり、過去に戻っている1週間、この間は君の意識は過去に行っている 空の器 だけが現在に残っていたわけです」


タケミっち「それで仮死状態ってわけか」


ナオト「ええ、タイムリープする時は、ボクの部屋でしましょう」


ナオト「で、結局、佐野と稀咲 二人を出会わせないミッションはどうなったんですか？」


タケミっち「えっと、マイキー君とA君とは会ったよ」


ナオト「マイキー？」


タケミっち「ああ、佐野万次郎のあだ名」


タケミっち「マイキー君とA君は不良だけどいい奴でさ」


ナオト「は！？なんで殺 さなかったんですか？」


タケミっち「へ？」


ナオト「姉を殺 した奴がいい奴！？過去で言いくるめられたんですか！？」


タケミっち「違っ−−」


ナオト「いいですか！？そのマイキーとAは今あらゆる犯罪に手を染めて警察でも手に負えない男ですよ！？できる事ならこの手で殺 してやりたい」


タケミっち「………ナオト…マイキー君とA君に会おう！」


ナオト「！！そんなの絶対駄目ですよ！！」


タケミっち「本人に会って直接聞いてみたいんだ」


ナオト「何を聞いても一緒ですよ！」


タケミっち「マイキーとAは信用できる人間だ！！なんで 東卍 が変わっちまったのか、マイキー君とA君の本心が聞きたい」


タケミっち「もう1回過去に行く前に確かめておきたいんだ！」


ナオト「……」


タケミっち「一緒にマイキー君とA君を探してくれ！頼むよナオト！」


ナオト「…過去で何があったか知りませんが、変わりましたねタケミチ君」

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