思恋 (ページ1)

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親愛なるキミへ

今どこでなにをしていますか。

あなたが私の前からいなくなってもう８年が経ちます。

今日も出さない手紙を書く。
この手紙は彼がいなくなってから
毎日書き続けている。
そして今日彼がいなくなってからちょうど丸８年だ。

今どこでなにをしているのだろう。
元気かな。
体壊してないかな。
って、、、私はお母さんか。

自分しかいない部屋で１人寂しく自分に突っ込む。

８年前にいきなり言われた言葉…

廉『A… 俺がおらんくなったらどうする？』

今思えばあの会話が最後だった。

でもそんなことも知らない私は…

「おらんくなるって？廉はいなくならないでしょ！！」

廉『ごめんごめん笑忘れて。』

これが最後の会話だった。

次の日から廉は学校を休んだ。

最初は具合悪いだけかなー？とかあんまり気にしないようにしてたんだけど、
あの日に言われた言葉が引っかかって寝れなくなっていた。

そして、廉が休み始めて１ヶ月が経った頃

『永瀬が学校を辞めた。』

HRで先生が言い放った言葉。

騒いでいたクラスメイトが一瞬にして静かになった。

廉はクラスメイトにも学年でもなんなら学校中で人気だった。

クラスメイトの１人が私に

『A何か知らないの？』と言ってきた

「知らない」そう言い放った。

『絶対嘘。知ってるなら言ってよ。なんで黙っておくの。永瀬と幼馴染でしょ。』

私だってなにも知らないのになぜそこまで言われなきゃいけないのか…

「知らないって言ってんじゃん。」

『なにその態度。』

「もう、これ以上聞かないでよ。こっちだっていっぱいいっぱいなんだから。」

『は？ふざけんな』

そんな言葉も聞こえないほど
私は廉のことしか頭になかった。