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サン ページ5

俺の部屋は3階だったけど、エレベーターが近かったからすぐ屋上に来た






〜♪






「…?」






綺麗な歌声が微かに聞こえたような気がした







俺は屋上の窓の前に立つ







するとガラス越しに歌っている女の子が見えた






俺と同じくらいの歳の子だ






〜♪






音楽関係の仕事をしてなくてもわかるぐらい






彼女の歌声は綺麗だった







自然と足が動いて、ドアを開けてしまった






ウィーン







すると彼女は気づいたのか







「…誰?」







そう言った







「邪魔してごめん、綺麗な声だなと思って…」







咄嗟に謝る







「えっと、声…男の人?」







「あー、うん。俺は男だよ」







「そっかー!よかったー…」







彼女はそう言って笑った







にしても、俺そんなに女っぽいか…?






と悩んでいると







「ごめんね、私目が見えないから、音でしか判断出来ないの」







俺が思ってたことを感じ取ったのか、彼女はそう言った






「…そっか。」






そんなことを言わせてしまい申し訳ないなと思った






もうちょっと気を使おう…






「あっ!困らせてるよ…ね?ごめんね!ほんと初対面の人にこんな事言われたら困るよね!」






彼女はあたふたしながらそう言った






「いや、困ってないよ。大丈夫だから、落ち着いて」






「そっか!良かった…そう言えば君、なんでここにいるの?」






彼女の歌声に夢中になりすぎて






本来の目的を忘れていた






「あー、夕日を見にきた」






「…そっか〜。夕日かぁ。そっかもうそんな時間か…そんなに綺麗なの?今日の夕日」







「うん。すごい綺麗だよ」






すると彼女は少し悲しそうに笑って






「私も見たかったなあ」






と言った

シ→←ニ



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設定タグ:そらる , 歌い手 , 死ネタ   
作品ジャンル:恋愛
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らゐる(プロフ) - こだまさん» そう言っていただけてとても嬉しいです。ありがとうございます! (2018年6月1日 23時) (レス) id: 88a16c59f6 (このIDを非表示/違反報告)
こだま - 綺麗なお話ですね(*^-^*)とても読みやすかったです! (2018年5月11日 19時) (レス) id: 6c1a68587e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:らいる | 作成日時:2018年2月3日 19時

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