U-17に存在した虚無の番号 Second Games (ページ22)

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Tennis match No.71 ページ22

レンズの奥の瞳は窺い知れない。だからこそ本心を悟られない強みにはなるのだろうけど。白石くんが以前に言っていた柳生くん。紳士(ジェントルマン)として知られている彼のレーザービームを返す人物はまた少ないと聞いている。…そして洞察力や観察力が優れていて、仁王くんに振り回されながらも互いが互いに成り済ます事ができるだけの能力を持ち合わせた、ある意味オールマイティーな人。

「…向坂さん」

「ん？」

「自分、ちょいと無防備やわ…服着込んでくれへんと困るんやけど。なあ？柳生クン」

「…私に振らないで下さい」

永四郎や奏多は問題無いのに、白石くんと柳生くんは駄目…というのも何だかなあ。とは言っても彼らの心を弄ぶのもあまり良い気はしないから、肌の露出はしない様な服を着込む事にした。

ラフ過ぎたとは自負した。だからクローゼットからさっさと引っ張り出した二軍の半袖を着てからパーカーを着込み、ジャージを羽織る。足も駄目だと言うのだから純粋過ぎやしないか。と思うけれど仕方無く、ジャージを履く事で許可を得る。…立場の逆転が地味に心にさっくりと刺さる様な気がする。何なんだろう。

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本編ストーリーが短くなって申し訳ありません。しかし現在連載中のこの小説と一つ前の前作、どちらともHit数が四桁を越していて驚愕に満ちている今の心境をどうしても語りたかったのでご了承下さい。そして今作、ランキング入りに評価に…と沢山の通知が私の元に舞い降りて来た事を昨日(12/21)や今日(12/22)の朝に見てから戦慄しています。私自身の自己満足から始まったこの小説達を読んで下さって、面白いと思って下さる方が沢山いらっしゃる事はとても喜ばしくて、感謝感激です。

それから、今作の中で終盤へと向かい始めているのでそろそろオチを決定したいと思います。
半分は作者の私の趣味がある様な気もしますが、候補として挙げられるキャラクターは
・木手永四郎
・甲斐裕次郎
・白石蔵ノ介
・入江奏多
・柳生比呂士
・仁王雅治
・越前リョーマ
・財前光
になります。
コメント欄に、このキャラクターとのオチが見たいとの一文を書き込んで頂けたら幸いです。
今年(2017年)には集計を完了して、来年になってからオチ込みでストーリーを書き上げたいと思っております。

お付き合い下さいまして有難う御座いました。
これからも『U-17に存在した虚無の番号』と私、作者こと藍梓を宜しくお願い申し上げます。

藍梓