教室と保健室2 (ページ2)

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ジェシーside

渡辺「みんな手術終わったよ。」

ジェシー「大我は？」

渡辺「今はICUにいる。行く？」

樹「うん。」

大我の手術が終わった報告を聞いたのは、夜9時。

手術の時間は約2時間にも及んだ。

渡辺「ここだよ。」

ガラス越しに見える大我の姿。

たくさんの管に繋がれていて、酸素マスクが曇る。

俺が見たかったのは、この大我じゃない。

もっと元気でにこにこ話す大我が見たかった。

慎太郎「いつ？いつ目を覚ますの？」

渡辺「それは･･･」

阿部「まだわからない。」

後ろから阿部先生が歩いてきた。

阿部「いつかわからないけど、必ず目を覚ますよ。」

優吾「そっか。」

阿部「今、大我はすっごく頑張ってるから。中に入って声かけてあげて。」

俺たちはICUの中に入った。

樹「きょも･･･」

優吾「早く起きろよ。」

北斗「京本がいないとつまんないよ。」

慎太郎「待ってるからね。」

ジェシー「頑張れよ、大我。」

俺たちは、声をかけながら大我の手を握った。

樹も髙地も北斗も慎太郎も泣きそうな顔してる。

たぶん俺も。

泣きそうだけど泣かない。

泣いたら頑張ってる大我も泣いちゃうから。

笑顔で応援しないと。

ジェシー「毎日来るからな。」

樹「俺もう、ここから離れないから。」

優吾「そんなことしたらお前が倒れるわ。笑」

慎太郎「俺はきょもの分まで飯食う！」

北斗「ただただ太るよ。笑」

阿部「そうそう。みんな笑顔で待ってよ！ね？」

ジェシー「そうだな。」