教室と保健室2

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樹side

きょもが見つかって病院に運ばれたって連絡を聞いて、俺たちもすぐに病院に向かった。

ジェシー「大我は？」

北斗「今、手術中。」

慎太郎「大丈夫なの？助かるよね？」

優吾「そんなの、わかんないよ･･･」

慎太郎「すぐ救急車呼んだんだよね？大丈夫だよね？」

樹「慎太郎、ごちゃごちゃ言っても変わんないよ。１回落ち着け。」

慎太郎「ごめん。」

光った手術中のランプを見ながら待つことしかできない。

もう1時間以上待ってる。

渡辺「そろそろ休んだら？」

ジェシー「でも･･･」

渡辺「大我の手術が終わった時に、みんなが倒れてたら大我かわいそうだよ。ね？」

優吾「病室で待っててもいいですか？」

渡辺「うん。」

俺たちは、きょもの病室で待つことにした。

ジェシー「ねぇ大我どこにいたの？」

優吾「音楽室。ピアノのイスに座ってた。」

北斗「6人で音楽室に行ったのが楽しかったんじゃないかな。」

樹「見つけた時は意識あったの？」

北斗「あった。でもすぐに倒れた。」

慎太郎「限界だったんだ。」

ジェシー「何してたのかな。」

樹「もっと早く気づいてれば。」

どうしてこんなことしたんだろう。

なんで気づいてやれなかったんだろう。

思い返せば返すほど、こんなことになる前に助けてあげれたんじゃないかって思う。

今更後悔したって遅いってわかってはいるけど、どうしても後悔してしまう。

優吾「何があったかは大我に聞こう。今はただ、大我を信じて待ってようよ。」

そうだよな。

今はきょもの無事が1番。