大凶 ページ26
『チーノ〜機嫌直してよ〜』
私の腹部に顔を埋めぐりぐりとしてくるチーノにデジャブを感じる(15話目参照)
「だめです、A先輩が反省するまで辞めません」
少し枯れた声と一層強くグリグリ押し付けられる頭
こうなったのはそう…
ちょっと前だ
ｰｰｰｰｰｰ
「分かりました？この前だって厄介な男に育て上げてたしょ？
僕が助けてなかったらどうなっていたことか」
はぁ、と息を吐き呆れた様子のチーノ
この話は大変耳が痛いのでやめていただきたい
『でもぉ…！』
「でもじゃありません！あのときはギリギリ刺されなかったからいいものの、僕がいなかったらここに治らない傷ができてたかもしれないんですよ？」
腹部のあたりを触られてぞわりとする
『ごめんごめん！もうわかったから！ね？』
はやく離れて欲しい気持ちから少しばかり早口になったがチーノは気にも止めず
「これで何度目ですか？相手が大先生だから今回はそこまで怒ってないですけどもしもっと危険な人だったら今頃A先輩また痛い思いするかもしれなかったんですよ？」
私の声など聞こえていないように詰め寄られる
私の腕を掴んだ左手は震えている
忘れていたけれど私は一度刺されて、命こそ助かったがかなりの心配をチーノにかけたのだった
だめだな…一度助かってしまったらまた助かると思ってしまう、そりゃチーノも心配するわ
『ごめん、ごめんね、チーノ。
ほんとにもう分かったから、もうしない、ね』
できるだけ優しく、語りかけ掴まれていない方の手で背中を少しぽんぽんと叩いてあげると掴まれていた右手は開放され、その代わりに私の背中に長い手が巻き付かれてぎゅーっと抱きしめられる
ここで調子に乗ったのが悪かった
『…ところでさっきの人って何年生の人？何クラス？』
先程まで埋めていた顔をばっと起きあがらせ下から私の顔をキッと睨む
「懲りてないんですね」
それからもう冒頭のとおりだ
『もう懲りたから！ごめんって！』
「ぜーったい懲りてないから駄目です」
顔は見えないがきっと頬をぷっくり膨らませてむくれているのだろう
『そろそろお腹が痛いな〜』
「…」
そういうと今度は体を起き上がらせて私の方に顔をポンっと置くと肩をグリグリしだした
『今度は肩か〜』
笑ってみせるがチーノは笑ってくれずただグリグリと顔を押し付けるだけ
ｰｰｰｰｰｰ
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NUTS Y(プロフ) - 続きをお恵みください🙇♀️🙇♀️ (9月7日 15時) (
レス) @page25 id: f725ce1dcf (このIDを非表示/違反報告)
恋雪(プロフ) - たぴくんさん» お優しいコメント有難う御座います！精一杯頑張ります✨ (2023年2月1日 6時) (レス) @page24 id: 3f852e6f0f (このIDを非表示/違反報告)
たぴくん(プロフ) - 恋雪さん» 体調に気をつけてお仕事頑張って下さいd(˙꒳˙* ) (2023年1月31日 0時) (レス) @page24 id: a26fbbfa12 (このIDを非表示/違反報告)
恋雪(プロフ) - らねいさん» コメント有難う御座います！私の画面だと立っていないのですが立ってるんですかね…？良ければ設定タグのところなど確認していただけると助かります！！ (2023年1月25日 16時) (レス) id: 3f852e6f0f (このIDを非表示/違反報告)
らねい(プロフ) - 初コメ失礼します、間違ってたら申し訳ないのですがおりふらたってるかもしれません(汗)作品の続き楽しみにしてます！ (2023年1月25日 16時) (レス) id: 2c672365af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋雪 | 作成日時：2023年1月6日 23時
