【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅳ (ページ38)

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新年の挨拶周りに中等部寮へやってきた

翼「Aっち！お年玉くれんだろ！？」
「どこからそれを…」
メガネ「俺が憑依でAっちの周りうろついてた」
「それストーカーだからね！？」

ったく…
こいつらはいつまで経っても変わらない

「去年はあんた達の活躍あったからこそだし。そこに対しての感謝のお年玉よ」
そう言って私は翼、メガネ、美咲にお年玉を渡した

当然周りに誰も居ない場所で

「これ、他の子達には内緒だからね」
美咲「わかってるって！サンキュー、センセー！」
「今年も1年よろしく。…じゃーね」

別れを告げて私は空間操作の瞬間移動で自分の家に戻ってきた

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暫くすると初等部寮への挨拶周りから帰ってきた杏樹が迎えに来てくれた
ベルが鳴って扉を開けるとスーツ姿の杏樹が立っていた

「私もスーツにするべきだったかなぁ」
鳴海「Aは志貴さんの後に姫様の所へ行くんだろう？着替えるの二度手間だし、着物で良かったと思うよ」
「それもそうだね。志貴さんの所へ行こう」

私は杏樹を連れて花姫殿にある志貴さんの部屋の前に移動した
ノックをすると中から志貴さんの声
それに応じて中に入る

鳴海「明けましておめでとうございます。新年のご挨拶に…と表向きには伺ったのですが…」
「きっとそうじゃないですよね。私達にどのようなご用件ですか？」

志貴さんは少し微笑んだ

志貴「今回は貴方達に込み入った…。貴方達でなければ頼めない役目をお願いしたく来て頂きました。先日私が初校長にクローン石を返却した件は貴方達もお聞きおよびの事と存じます」

私達に込み入ったね…
昨日の悪い予感はどうやら当たりそうだ

志貴「その件が発端となり早くも恐れていた事態が…。先日水面下で進めていた私サイドとZの交渉が突然打ち切られ先程このような情報が入ってきました。…年の暮れ初校長サイドとZの間で和解交渉が滞りなく勧められ、今後の協力体制をより強固にしていくために、年明け早々Z側から学園に以前、事件を起こした首謀犯とされてるあの毛利玲生を筆頭とする交渉役兼親善大使数名を学園に派遣し、場合によっては常駐する…と」

鳴海「何を言ってるんですか！？」
「何を…っ。あのレオを学園に派遣するなど…っ」

レオの先輩として今、会うのであれば大歓迎だ
しかしZに所属する今の状況では望ましい事ではない
棗を誘拐した今のレオの立場なら尚更