【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅳ (ページ36)

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「組長からは蒼龍会を消すように命じられているわ。理由を聞いたからといって私が慈悲なんてすると思う？しないわそんな事。…さようなら蒼龍会」

私は自分と、蒼龍会の建物の中に居た構成員を全員空の上に瞬間移動させた
そして私は蒼龍会の建物ごと消した(・・・)

一瞬にして建物は消滅し、辺りの背景が引っ張られるように空間は繋がった
構成員達は空を飛んでいる事、建物が消えた事にわーきゃーしている
そのまま私は神楽組の建物に瞬間移動してきた

私は長く息を吐いてその場に胡坐をかいて座り込んだ
…これだけの人数、これだけの規模にアリスを使うとなると制御リング外していてもかなり疲れる

そんな私を囲むように、さっきまで空を飛んでいたことで呆然としていた構成員達が立って居る
今度は神楽組に帰ってきたのを認識すると、途端に湧き上がる拍手

偲「A、よくやった」
「ありがとう。お父さん…」

お父さんに声をかけられた所までははっきり覚えている
任務終了後眠くなり眠る事はあっても、意識を飛ばした事はなかった
しかし私は今、意識を手放した――

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次に起きた時、組の救護室に居た

まさか私が意識を手放すなんてね…
ま、アリス相手じゃなくともあれだけの人数を瞬間移動させたうえに、あれだけの規模と人数を空間ごと消したのだから当たり前か

胡桃「大丈夫？」
「うん…。平気」
紫織「お父さんが構成員達にめちゃくちゃ褒めてたよ～！」
「与えられた仕事をしただけだから、そんなに褒めなくてもいいのにね…」

でもちょっと照れ臭かった

その後すぐにお父さんがやってきて、幹部達もやってきて反省会が始まった

「蒼龍会はやっぱり昔からの因縁でウチに仕掛けた。ネメシスの噂は知っていたみたいだけど、私が神楽会の人間だとは知らなかったみたい。当然ね。私、人生の殆どを学園で過ごしているから」

紫優「なんでアリスで消したんだ？俺らでも皆殺しに出来たのに」
「…簡単よ、ムカついたから。それ以外に理由なんてないわ」

偲「はっは…。やはりAも私の娘だな。Aにもヤクザの血が流れている」
「そうね…。私は裏社会の人間だからね。ここにいる皆と何ら変わりないわ。例え私が人生の大半を学園で過ごしていようともね」

学園で過ごしていようが、なかろうが私の出自はヤクザ
どうあがいても裏社会の人間
だから私は必死に生きる