【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅳ (ページ29)

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クリスマス会当日
私も杏樹も岬も全員参加することが出来た
当然蜜柑は迷宮棟なので参加は出来なかったが、何やら初等部生達が絵本の贈り物をするらしい
良いクリスマスプレゼントね

私と杏樹は基本一緒に居たけど、途中で私にだけ志貴さんからのテレパシーが飛んできて隣を離れる事になった

『大事な話をするから、君も良かったら来るといい』というテレパシーで何を話すかは謎だったけど、行っておいて損は無いだろうし、後で杏樹に共有できれば尚の事良い

校長達は二階のバルコニー席にいて、そこへ入ると神野先生やのだっちなどありとあらゆる重要人物が集まっていた

私が入り話は進んでいった…

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高校長「では初校長のクローンは僅かな数を残し、大方柚香と君がアリス石を盗ることで消滅させたということか？」
志貴「はい。それでもクローンから盗った石は今まで我々が所持していたので特に影響はなかったのですが、現状初校長にその石が渡った今、1つの大きな懸念が…」

この間ののだっちの病室での話の延長線上だった
初校長に石が渡った現状の話らしい

志貴「今まで初校長は多くのクローンを作ってきた…。そしてそのクローンがさらにクローンを作り、そうやって分裂を繰り返し続けて産まれた歪みがＺのボスという亜種です」

Ｚのボスはこの間の学園爆破騒ぎで、この学園を乗っ取る気もあると少し悟った

志貴「同じ人格であるが故にお互いを知り尽くし、それに加えて同族嫌悪ともとれる理屈抜きの強い反発心。初校長にとってボスは厄介な案件の1つではありましたが、当初はまだそれほどの敵ではなかった」

初校長のボスへの対応は昔から一貫性が無かった
無視したり、ちょっかいかけたり
だからこそ『それほどの敵ではなかった』ということだろう

志貴「2人の関係が決定的に悪化し、長い牽制状態に陥る事になったのは、『歪み』の１つ。初校長とクローン間に存在してるテレパシーやコントロールが彼には通じない事に加え、次第にＺのボスが初校長としのぎを削って他のクローンをコントロールし始めた事にあります」

…その理由を作ったのは志貴さんと柚香先輩ね
多分Ｚのボスのアリスが初校長のアリスを上回っちゃったんだ
…初校長のアリスを柚香先輩が盗み続けた事によって

志貴「その原因を作ったのは僕と柚香の2人。初校長のクローンから盗んだ石の一部を我々はＺに入る際の条件としてボスに譲渡せざるを得ませんでした」

成程ね