【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅳ (ページ25)

今日:5 hit、昨日:31 hit、合計:5,102 hit

Contents(69) ページ25

蜜柑が居なくたって時は過ぎる
私達は生徒と一緒になってクリスマスパーティーの準備を迎賓館で行っていた
皆あの騒動から頑張って立ち直り、元気にやっている
…杏樹はこの場には居ないけど

翼「わーもうこんな時間かよ。そろそろお開きじゃね？クリスマスパーティーの準備。まだ終わってないからせめて初等部の奴らだけでも…」
「そうねー。貴方達も帰りましょ」

翼の言葉を受けて、早速動こうとする
そこで久しぶりに聞く聞きなれた声が聞こえた

「フフ…。皆さん随分張り切ってらっしゃいますね。最近学園は色々大変で…沈んだ空気だったから。皆さんせめてパーティーくらいは楽しくやりたいんでしょうね」
「え…」

「しかし皆さんクリスマスパーティーはまだ3日も先です。来月には卒業試験もあるし、今日はこれまでにして早く帰宅してください～」
「のだっち！？」

私は思わず声を荒げてしまった
あの騒動からすっかり忘れられてたけど、過去から帰ってきたのだっちは殿内くんに指示されて風紀隊と共に時空へ飛んだらしい

…そののだっちが帰ってきた
そして生徒達に指示を出しながらそのままぶっ倒れた

「のだっち！！」

私は慌てて病院に瞬間移動し、病院の先生に事情を説明して個室を用意してもらった
色々な所へ瞬間移動し、のだっちが帰ってきた事を説明して回りながらその全員を連れて再びのだっちの病室を訪れた

手当をされてすっかり意識を取り戻したのだっちはベッドで横になっていた

神野「いや…失礼しました野田先生…。決して忘れていたわけでは無かったのですが、こちらも色々バタバタしており激動の3ヵ月でしたので…。しかも時空間にいらっしゃるとの事で連絡手段もいまいち手間取り…。まさかあのまま時空で風紀隊と待ちぼうけされてたとは考えもせず…」

神野先生は頭を下げ、謝っている
私は空間操作のアリスとはいえど時空には干渉出来ない
連絡の取り方は確かに無かった

…だけどまぁ実際忘れていたというのがオチよね

クリスマスパーティーの準備を終えたのだっちを慕う生徒達もこの個室に居り、皆のだっちの帰りを喜んでいる

野田「皆さん、心配かけてすみません」

そして１人取返しのつかないことをしてしまったというような顔で立っている殿内くん
それを見てのだっちは自ら声を掛けた

野田「殿内くん」
殿内「俺、先生に申し訳ないこと…」