【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅳ (ページ23)

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後日今度は危力系の話を聞きに中等部花姫殿に向かった
志貴さんに会いに来たのではなく、ここに危力系が匿われている為、彼等に会いに来たのだった

危力系に割り当てられているという部屋に来てノックをすると、中から瑠衣ちゃんの元気な声が聞こえてすぐに中に入った

「瑠衣ちゃん！」
瑠衣「Aちゃん！元気そうで良かった！」

瑠衣ちゃんは私よりも高い身長で私をハグしてくれた

颯「なぁんだ。瑠衣が待ってた客人てセンセーかよ」
「悪かったわね、颯。貴方達危力系の心配に来たのよ」
颯「ありがてぇな」

颯は私のクラスの子だから、私に憎まれ口を叩く
そして危力系としても関わっていたから余計にね

「志貴さんから聞いたの。全員危力系に残るって答えを出した事を。貴方達瑠衣ちゃん、八雲、颯は残るだろうとは思っていたけど、まさか棗と翼もとは思わなかった」
颯「まあ棗と同意見ってのは気に食わねぇけどな」
「同意見？」

私が問うと瑠衣ちゃんと八雲が答えてくれた

八雲「初校長(アイツ)の為に動く気は更々無いが、有事の際には危力(ここ)に居た方が動きやすいからな」

瑠衣「それにもう人に言えないような任務じゃないって聞いてるし。自分で守りたいものを守る為に、大事な人の戦力になる為に動けるって事。その為の危力系存続ならいいんじゃないかって」
「成程ね？」

この部屋で寛ぐ３人を見ながら私は肩を竦めた

「後はのばらの容態か…」
瑠衣「そ」

一連の騒動で危力系は初校長の手下から離れ、対ペルソナとの戦いが始まったと聞いていた
その中でのばらがペルソナの腐食にあてられて負傷したとも聞いている

そして今は今井くんがかかりきりになって治癒のアリスを使ってくれている
桜野くんのコピーアリスや殿内くんの増幅のアリスも駆り出されているとか

それを見て零くんがどう思うのかは分からない
慕っていたのばらを自分の手で苦しめている事に変わりは無い

…零くんが初校長側から動くという決心をしない限りは…

「それにしても汚くない？ものの数日でなんでこうなるワケ」
颯「陽一居るし」
「このお菓子の袋やペットボトルは貴方達でしょうが」
颯「確かに」

ったく…

ゴミを拾って捨ててやると幾らか綺麗になった

「瑠衣ちゃん、ここの事は任せるわよ」
瑠衣「おっけー！」
颯「ほんとかよ…」

ま、怪しいとこはあるけどとりあえず任せといていいよね