【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅳ (ページ18)

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初校長「貴様！犯罪者の分際で、よくも…！よくも勝手な事を！次代中校長だと！？笑わせるな。何故貴様にそのような権限！身の程を知れっ！」

怒り狂った初校長は志貴さんに怒鳴り声を浴びせている
犯罪者、ね
どの口が言ってんのやら

志貴さんは顔色一つ変えることなく次の行動に移った

志貴「貴方はまだご自分の置かれた立場を理解されていないようだ。そして私の事も…」
指を鳴らすと生徒達が志貴さんに引っ張られていく

志貴「ではお好きに自滅なさってください。貴方もこの学園も。私を犯罪者と見なされるならお言葉通りこの混乱に乗じて守りたい者たちだけを守り、共にここを去ります」

…志貴さんは本気だ
この学園なんてどうでもいいと思っているからこそ出来る事
私や杏樹、岬といった教師は残しているのがその証拠

瞬間移動体制に入った志貴さんや生徒達の身体が歪んでいく

志貴「どうせボスによって壊滅させられる学園ならば生徒達もここに居ようといまいと同じこと」
初校長「小僧！！」

その時
窓ガラスが一斉に割れる
外で爆撃があったため、爆風が襲い窓ガラスが割れたのだった

「大変です初校長！只今の爆撃、この高等部のみならず中等部や初校長、本部にまで投下され学園中大パニックです！」
「初校長、一刻も早く対応を！」

風紀隊のテレパシー使いからの状況説明
姫様が心配だわ！結界破損でだいぶ身体にきているだろうし、それに今の爆撃…
多分志貴さんもそれを分かっている
今の状況説明を聞いて志貴さんのポーカーフェイスも崩れた

初校長「出動させた風紀隊や討伐警備隊は何をしている！？」
「それが結界がどんどん弱まり、敵は増える一方で…」

当然だわ…
姫様の絶大な結界が崩れた今、それを立て直せるのは志貴さんだけ
修正していないなら敵はどんどん侵入してくる

蜜柑「志貴さん！お願い皆を助けて！早く結界を！元通りに修復を！このままやと何も悪くない学園の皆が巻き込まれて外からも内からも酷い目に遭ってしまう。そんなことになってまでウチ…外には出られへん！」

風紀隊が志貴さんへ判断を迫る中、蜜柑は突如声を上げる

蜜柑「こんな風に皆が不幸になっていく中でお母さんもウチと外に行こうとしたなんてウチには思えへん！志貴さん、お願い！皆を助けて！皆を守って！ウチらと一緒に戦って！この学園を守って！」

志貴さんに問いかける蜜柑
志貴さんは当然判断に迫られている