【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅳ (ページ13)

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全員感傷に浸っている中、大量の足音
そして私達の背中に刺さる声

「親子の感動の対面の最中悪いわね」

一斉に振り向くとそこにはガリバー飴の服用のし過ぎで衰弱しきった小泉先輩が立っていた

月「久しぶり、柚香」
志貴先輩が小泉先輩から遠ざけるように棗を引き寄せた
一瞬の間があったが何だろう

柚香「月…。あんた…その姿。これ以上自分を追い詰めるような真似…。もうやめて。初校長(あの男)にはそんな価値…」
月「うるさいわね。何もしなくても愛を…関心を当たり前のように享受してきたアンタなんかに分かったような事言われたくないわ。親子揃って忌々しい…。さっさとこいつらを捕まえるのよ！」

もう後戻り出来ない所まで来ている小泉先輩

志貴「柚香、中へ！」
志貴先輩の声掛けに柚香先輩は私達を纏めて瞬間移動で高等部の中に飛ばした

しかし中には大量の風紀隊が居る
私は真っ先に最前線に躍り出て、空間を囲った

柚香「A！」
「私が食い止めるから早く！」
棗「っち」

私の隣に棗が走って来て炎で風紀隊を取り巻いた

棗「甘えた事してると殺すぞ」
「ったく」

そう言った棗の言葉を真に受けて、私は手加減を止めた
目の前の空間と自分達が居る空間に壁を作るように一文字の線を入れた
その瞬間大量の風紀隊は居なくなった
しかし空間が切り裂かれた後も風紀隊が瞬間移動で現れるのでいたちごっこだった

チラッと後ろを見ると杏樹が蜜柑を保護している
また柚香先輩と志貴先輩の二手に分かれて進むとのことで私は柚香先輩に名指しで指名され、攻撃要員として最前線を担った

皆からは少し離れた最前線
私は皆に攻撃が当たらないように心がけてた

次の瞬間、聞きなれた声

「蜜柑！」
蜜柑「翼先輩！」

どうやって手に入れたのか彼は手に『穴』の鍵を持っている
それを見た柚香先輩は鍵を貰いに走り、受け取った

そして全員全速力で扉へ向かって走る
私と棗が扉に一切風紀隊を近寄せなかった

柚香「志貴！ナル！A！蜜柑！」
鍵穴へ向かう柚香先輩

私は棗に後を任せ鍵穴へ向かう

しかし翼が蜜柑を捕まえた
何か違和感

「柚香先輩、待って！」

私は鍵穴へ向かう途中、何かの違和感を感じ動きが止まった
志貴先輩も当然感じたようで柚香先輩を呼んでいる

志貴「柚香っ！」

次の瞬間、鍵穴のある扉が爆発して吹き飛んだ
扉に辿り着いた柚香先輩と、近くに居た杏樹を巻き込んで

「柚香先輩！杏樹！」