【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅳ (ページ1)

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桜野「流石A先生だね。理解が早くて助かるよ」
「ったくあれだけ私は貴方達の事心配してたのに。そっちからは何も無いんだから」
昴「A先生は初校長側だからだな」
「そーね。所で神野先生の役割って？」

手当をされながら落胆した
確かに私は初校長側だから良いんだけどさ

神野「私はいざという時の初等部での監視、調整役といった所です。詳細は怪我の手当をしながらお話します」
私達はソファに座らされ、詳細を話された

神野先生と高校長は私達が学生の頃から、もっと言えば神野先生は学園教師になった頃から高校長と協力していたらしい
先生と、五十嵐先輩も一緒に

そして卒業後の柚香先輩も一緒に活動していたらしい

初校長の資料を集め、追い詰める所まで行っていたのに先生があんなことになって
次は五十嵐先輩まで…

桜野くん達は先生亡き後、暫くしてチームに加わったらしい
優等生と言われる頃だろうか

一方、私や杏樹を誘う事は出来なかった
それはさっきも今井くんが言っていたけど、私達は根っからの初校長側だったから

勿論先生や柚香先輩の事は慕っていたけど、初校長に利用された私達をチームに加えるのはリスクが大きかったのだ

そして今でも初校長を追い詰める為に動いているという
今回蜜柑と棗が騒動を引き起こし、私と杏樹をチームに引き入れる事にしたとのこと

高校長「話は分かって貰えただろうか？我々と一緒に協力して欲しい」
「…申し訳ないのですが、私と鳴海先生は蜜柑を連れて外の世界に行くことを決心しています。既に蜜柑にも伝達済みです」
高校長「成程…。検討はしておこう」

高校長は私達の考えを呑み込んではくれた
だけど取り合ってくれるかはわからない

それに高校長は桜野くんに目配せをすると桜野くんは拳を握って何かを考えている様子だった
そしてそのすぐ後、ドサッと人が落ちて来る音がして思わず立ち上がり音の正体を見た

鳴海「蜜柑ちゃん！蛍ちゃん！棗くん！…よかった3人共…」
杏樹は3人の所に駆け寄ると蜜柑も杏樹の手を取った

蜜柑「先生達、無事で…」
桜野「良かった…。君がその石を身に着けていてくれて。石に向かって君へ念を飛ばし続けた甲斐があった」
蜜柑「桜野先輩、蛍のお兄さんも！」

再会を喜んでいる中、棗が何もない空間に向かって叫んだ
棗「流架！」

…いや何もなくはない
空間がねじ曲がっている

空間操作のアリスの私が掴める空間の歪みを掴めるって何者よ…