【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅱ (ページ6)

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Contents(32) ページ6

朝クラスに行くと、固まっていた特力系

「お、特別賞おめでと。特力系の皆さん」
翼「サンキュー！Aっち！」
「感謝しなさいよねー。最初に挑戦した後、面白いっていう噂広げまくったんだから」
美咲「そういうとこがセンセーの良いところだよなー！」

バシバシと背中を美咲に叩かれ、痛い

翼「そういえばAっち後夜祭のラストダンス誰と踊んの？」
メガネ「ばっか！そんなの決まってんじゃん！幼馴染のナル先生だろ！」
「…あんた達ねぇ」

思わずため息をついてしまった
好きなのがバレているのは別にどうでもよいのだが、こうやって弄ってくるとなると話は別だ

「…ナルには言わないでよ」
翼「ひゅーひゅー！」

指笛を吹いている翼の頬をつい抓った

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後夜祭
自分のクラスの子達と踊ったり、蜜柑と踊ったり
桜野くん、今井くん、普段仲良くしてる子達と踊った

野田「神崎先生、かなり踊られますねぇ」
「普段アリスの所為で運動しないんで、良い運動ですよ」

休憩時間
食べ物をとってきて隅で食べていたらのだっちに話しかけられた
のだっちは踊るというより、色んな人に攻撃されてボロボロになっていた
…いつもの事だけど

野田「神崎先生は鳴海先生に話しかけにいかれないんですか？」
「のだっちもそっち側かぁ。…お互い落ち着いたら声掛けに行きますよ」
野田「青春ですね。…お2人は学生の頃から仲良しでしたから応援してますよ」

のだっちにも応援されているとは
…応援してくれるのは嬉しいのだけど

暫くご飯を食べながら様子を伺っていると、杏樹の所に出来てた人だかりが少し収まった
これを機に近づいて話しかける

「鳴海先生」

私に気付いた杏樹は生徒達の話にキリを付けて私の傍に来てくれた

「ごめん、キリつけてくれてありがとう」
鳴海「いや疲れてきちゃって、ちょうどよかったよ」
「今年のアリス祭も終わりだね」
鳴海「…今年は凄く楽しかったな。蜜柑ちゃんもそう言ってくれて何よりだった」

何回体験しても毎年記憶は新しくなる
毎年楽しい思い出を作ってる

「ねえ杏樹。今年も踊ろ」
鳴海「…毎年Aの為に枠取ってんだから感謝しろっつーの」

ほんの一瞬だけ素が出た杏樹
…毎年ラストダンスの枠を私にとっておいてくれているらしい

杏樹が本当に踊りたいのは私じゃないのは知ってるけど
これだけは幼馴染の私の特権だった

「ありがと、杏樹」
鳴海「長年いるから仕方なし」

強がりだよね