【学園アリス】幼馴染の鳴海先生 Ⅱ (ページ45)

今日:3 hit、昨日:24 hit、合計:9,405 hit

Contents(48) ページ45

あの後蜜柑は零くんのアリスを体外に全て取り出し、今井くんの治療のアリスのお陰もありすぐに回復した

とはいえ1週間眠っていたのだけど

桜野くん、今井くん、殿内くんといった高等部組3人の協力もあり事件は解決の方向へ進んでいた

また初等部生達には口止めをして、これ以上辺な噂が広まらないようにしてあった
気が回ってくれて助かる

鳴海「やるなああの子達も。流石にこの突拍子も無い記事を何処まで生徒達が信じれるかは疑問だけど…。学園の信用を揺さぶる一端になりかねない、ということか…」

今日は葵ちゃんが帰る日という事もあり、先生達は皆ピリピリしている

岬「笑ってる場合かナル。この記事にチラリと出てる『N先生』って…。お前だろ。それに神崎の事も『K先生』って出てるぞ」
鳴海「ギクリ」

…私の事がどう書かれようが別にどうでもいい
それであの子達の処分が下らないなら
少しでもあの子達を助けることが出来たなら

鳴海「Aはこの件についてどこまで知ってるの？」
「さあ？姫様が知らないなら私も知らないわ」
岬「知らないフリか」

だって姫様がそう言ってるんだもの
私もそれに乗っかるしかない

鳴海「棗くんは…どうするかな」
「棗は残るよ。脱走もせず、学園で蜜柑や流架と過ごすと思う」
鳴海「僕の考えと一緒だ。きっと彼はこれからの学園を変えていってくれると思う」

棗はきっと蜜柑の事が好きだから
皆に黙ってこの学園から姿を消す事なんて無いよ

岬「今回の暗躍は神崎ってとこか？」
「いや？私じゃないと思うな。私はただ見物してただけ。だから何も知らないでしょ？」

ふふふっと笑ってあげると岬と杏樹はため息をついて落胆した

･

･

･

鳴海「で、ホントの所はどうなの？」
「え？」

無事に葵ちゃんが帰っていき、棗も脱走せずに学園に残った
その日の夜
やっぱり杏樹は問いかけてきた

「本当も何も言った通りだよ。姫様が何も知らないって言っている以上私から伝えられることは何も無いよ」
鳴海「全く。俺にも言えないって何？」
「狡だよ。その口調は」

その口調は私にとって刺さるからね
だけどそれでも花姫殿であった事は話せない

蜜柑に盗みのアリスが潜伏してる事もね
そんな事バレたら、大変なことになるから

だけどいつかは杏樹に口を割る
私は杏樹と協力してこの学園を変えるって決めてるから